当院に来院される方で、自身のお子さんの体の状態について色々と質問されることも多く、今日はそんな中から、成長期に起こるスポーツ障害についての解説をいたします。
当院のスポーツ障害の治療についてはこちらをご覧ください。
子供達の成長期における特徴は「神経系→呼吸循環器系→骨格→筋肉」という順番に発達していきます。
この違いによりそれぞれの時期に適切な運動をしないとケガに繋がりやすくなると言われています。
神経系は4歳頃には80%くらい出来上がるといわれ、小学校低学年辺りまでに俊敏性、バランス感覚などをトレーニングするのが良いとされています。
呼吸循環器のトレーニングはいわゆるスタミナアップ、持久力トレーニングで、小学校高学年ころがいいと言われています。
骨格はそれから発達していき、はじめには手足、ついで背骨が発育していき、男子は18歳、女子は15歳がピークです。
この後から筋肉がさらに発達してきます。
なので中高生から徐々に筋力アップトレーニングができるのが理想的です。
骨の成長は、骨端線にある骨端核という成長点がある間は成長します。
骨端線は外力に非常に弱いところです。
一般的によく起こる成長痛には、繰り返しの運動により成長軟骨に負荷がかかるとお、骨端線が離開(いわゆる骨折)してしまうことがあります。
強い痛みではなく運動もできることが多いので、そのまま放置してしまい治療がきちんとされないとスポーツへの復帰が遅くなったりします。
レントゲンでもわかりにくいため長期の観察が必要です。
成長期には男の子に多い膝の痛みオスグット病やジャンパー膝、女の子に多い足の痛み有痛性外脛骨など、筋肉が骨の成長に追い付かずケガに繋がるのが多いです。
オスグット病やジャンパー膝は大腿四頭筋のストレッチと筋力トレーニング。
有痛性外脛骨は後脛骨筋や腓腹筋のストレッチと筋力トレーニングを行うことで痛みが改善しやすくなります。
また上肢では肘、肩の障害が多くみられます。
野球選手の肘の内側痛や肩の障害は、野球肩や野球肘といった骨端線離開が多くみられます。
この時期には、投球制限をして運動を減らしたり、さらに痛みが強い時は投球禁止により対処することが多いです。
投球制限の目安は13歳頃には1週間に9回まで。
4回投げたら3日休みが良いとされます。
腰痛も13歳頃に分離症になりやすく、過度の負荷が原因になります。
早期に発見できれば、安静とコルセット固定で再癒合する場合が多くみられます。
無理をしてスポーツをしていると腰痛が慢性化したり、繰り返しスポーツを休まないといけないようになることが多いです。
それぞれはしょって書きましたので、また順に詳しく説明していこうと思います。
(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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