成長期に多い膝の痛み。
中学生になると、急激に身長が伸びて膝が痛くなったり、小学校までと違い連日の部活動の疲れて体が悲鳴を上げて、膝の痛みを訴える学生が多いです。
オーストラリアの研究調査では、約37%の子供が膝痛を経験しているとも言われ、当院にも多くの膝痛患者さんがいらっしゃいます。
成長期に多い膝痛では膝を曲げると痛む方が多く、痛み緩和のための膝を曲げるストレッチすらできないという方がほとんどです。
このブログでは、そういった方に膝を曲げずにできるストレッチをお伝えします。
成長期に多い膝痛の種類
中学生ごろの膝の痛みで多いのは、オスグッドシュラッター病やジャンパー膝など過度のスポーツによる使い過ぎの痛みがあります。
また、急激に身長が伸びたりすることで膝痛が起こることも多く見られます。
この時は、筋肉の成長速度と骨の成長速度の違いにより、骨が引っ張られる事により炎症が起き痛みが出てくると言われます。
膝痛の好発部位は膝下の骨の出っ張ったところ
膝痛の発生する場所で一番多いのは、膝のお皿の下で骨が出っ張っているところ。
オスグッド病の痛みが発生する場所で、太もも前側の筋肉の緊張により骨を引っ張る負荷が強くなり、炎症を起こし痛みが出てきます。
太もも前の筋肉が緊張しているのが原因のため、多くは膝を曲げて太もも前の筋肉をストレッチするように指導されます。
ところが、筋肉の緊張で骨が引っ張られているために炎症が起きているので、膝を曲げるストレッチ自体をすることができないという方もとても多いです。
なぜ太もも前の筋肉が緊張するの?
太ももの前側の筋肉が緊張するのは、姿勢の崩れが原因です。
身体の重心はくるぶし前の土踏まずの頂点あたりにありますが、太もも前側の筋肉が緊張している方は後方重心になり、かかとの上に体重が乗ってしまっています。
重心が後ろに来ることで、倒れないように骨盤を前に出し太もも前の筋肉で支えるため、緊張し硬くなります。
硬くなった筋肉は運動するたびに強く膝下の骨を引っ張るようになり、炎症し痛みが出てきます。
その緊張して硬くなった筋肉を緩めるため、膝を曲げて太もも前の筋肉を伸ばすストレッチを指導されるという事です。
股関節の動きを改善するのがポイント
太ももの前側にある筋肉は「大腿四頭筋だいたいしとうきん」と言い、大腿四頭筋は4つの筋肉からなり、主に膝を伸ばす働きがあります。
4つのうち一番大きく有名な筋肉で「大腿直筋」には、膝を伸ばす働き以外にもう一つの働きがあります。
それが、股関節を曲げる働きです。
股関節を曲げる大腿四頭筋と関連している筋肉は、股関節を伸ばす太もも裏側や腰の筋肉です。
大腿四頭筋は、骨盤の前側に付いている筋肉なので、骨盤の後側にある筋肉が緊張すると、バランスを取るために大腿四頭筋も緊張します。
つまり、前側の筋肉が緊張するのは後ろ側の筋肉が緊張しているからなのです。
このことから、太もも前の筋肉の緊張を取るには、股関節を伸ばすことも有効だといえます。
膝を曲げない膝痛緩和ストレッチ
それでは、膝痛を緩和するストレッチをお伝えします。
太もも前側の筋肉を緩めるために、先ほどもお伝えしたように股関節の動きを整えるのがポイントになりますので、股関節に関連する筋肉のストレッチを行います。
★太腿裏側のストレッチ
①両脚を伸ばして座る
②ストレッチしない側の足をあぐらのように曲げる
③伸びている足先を上に向け、両手で膝を押さえる
④腰を伸ばしながら20秒前屈する
★腰とお尻のストレッチ
①仰向けに寝る
②伸ばす側の膝を90度曲げる
③体を大きくひねり腰を20秒伸ばす
④膝を伸ばしてお尻の筋肉を20秒ストレッチする
それぞれ文章で見るとわかりにくいと思います。
動画でも説明していますのでご覧ください。
※冒頭の動画と同じものです
(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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