不意に指を突いて起こる突き指。
小さなお子さんから高齢の方までさまざまな年齢の方に多いケガです。
そんな突き指も、少し指が曲がりにくいものから腫れて内出血があるようなものまで、さまざまなものがあります。
今回のブログでは、突き指の時の処置でどんなことをすればいいのか、どんなことに気をつければいいのかを、患者さんの症例をもとにまとめてみました。
突き指をした際や、突き指の後なかなか痛みが引かないという方の参考になると思いますので、ぜひご覧ください。
突き指で腫れた時には湿布の前にまず冷やす!
突き指はケガの中では捻挫になりますので、まずは冷やすことが大事です。
見た目で腫れている時にはもちろんですが、腫れがなくてもまずは冷水や氷で患部を冷やしてください。
患部を冷やすことで、それ以上の炎症が広がるのを抑えたり痛みを早く引かせることができます。
突き指やケガの時には、湿布を貼ることが多いですが、湿布の効果をより高めるためには先に冷水や氷で冷やしてあげることがポイントです。
その理由は、湿布の目的が消炎鎮痛剤で炎症を引かせることなので、先に冷やすことでより早く炎症を抑えることに繋がります。
①突き指→②患部を冷やす→③湿布の順がおすすめです。
突き指の応急処置は?腫れている時は病院に行った方がいい?
突き指をしたときの応急処置で患部を冷やしても、腫れがなかなか引かない場合があります。
その場合に、冷やす以外にできる応急処置は患部の固定です。
患部を固定することで、ケガをした部分を動かさなくなるため、より安静状態が保てるようになり、炎症を早く引かせることができます。
病院や接骨院では、患部の固定に金属やプラスティックの添え木を使いますが、自宅にあるものでは段ボールやボール紙のように硬い紙でも代用できます。
また、何もない場合であれば、突き指をした指の隣の指と一緒にテープなどで固定することでも、添え木の代用になります。
また、冷やすのも添え木をするのもあくまでも応急処置になります。
腫れがなかなか引かない場合は、ケガの状態がひどい場合が多いですので、早めに病院や接骨院へ受診されることをお勧めします。
突き指で腫れて指を曲げると痛むのは骨折や脱臼の疑いも
突き指は基本的には捻挫ですが、骨折や脱臼の場合もあります。
患者さんの症例を交えて気をつけるポイントを説明してみました。
—-負傷原因—-
5年生の男の子が、寝ようと思ってベッドに向かってジャンプした際、手をついたときに中指が手の甲側に曲がってしまった状態で体重をかけてしまったため負傷し、ご来院されました。
—-症状—-
中指の第1関節の軽度腫れ
・屈曲制限
・伸展痛
・指を曲げると痛む
・背側と親指側に圧痛
・指先をはじいても痛み無し
・ 指先から手首に向かって突いても痛み無し
—-治療方針—-
症状をチェックすると、指に腫れと若干の変形があります。
変形があると、脱臼や骨折をまずは疑います。
骨折の場合は、関節よりも骨のところを押さえると痛みがあったり、指先を弾いたら痛みが出ることがあります。
脱臼は、関節部分の見た目がずれて段差があったり、曲がったまま伸びなかったりすることが多いです。
今回は、見た目のずれや骨の部分に痛みは出ておらず、骨折や脱臼ではありませんが、靭帯を傷めているため、指を曲げると少しずれるようです。
治療方針は、関節のブレを整えて固定していくことにしました。
—-治療—-
動かす時にずれるのを整えるため、子どもは若干痛がりますが関節のズレを戻すため、ここは頑張ってもらいます。
といっても、一瞬です。
母「先生、治りますか?」
院長「大丈夫ですよ。ちょっと我慢してね」
ずれを整えて、もう一度指を握ってもらい先ほどの痛みと曲がり具合を確認します。
患者「おー!曲がる。痛くない。」
母「先生、突き指って引っ張ったらいけないと思っていました」
院長「突き指は本来は引っ張らない方がいいです。捻挫を悪化させてしまったりします。今回は動く時にずれがあったので引っ張ってずれを戻しました」
突き指で腫れたり曲げると痛む時には骨折や脱臼の場合もあります。
骨折や脱臼では骨の位置がずれたりしますが、捻挫では関節の動きのズレが起こります。
この動きのズレを 整えることで早く回復することができます。
怪我は処置が早いほど治るまでの期間が短くなります。
少しでも異常を感じたら、お早めに医療機関で診察してもらってください。
(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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