スポーツをしていると、避けては通れないケガ。
捻挫や打撲や肉離れ、そして骨折や脱臼もあります。
特に普段運動していない方が急に運動をしたり、いつも運動している方でも疲れがあったりすると筋肉を傷めてしまう事があります。
いわゆる肉離れですが、走ったりジャンプすると、急にピリッと筋肉が痛くなり、ふくらはぎに起こることが多いです。
ふくらはぎの肉離れは、軽いものでは動く時に少し痛む程度くらいなので、そのまま治療せず放置してしまい、なかなか治らなくなってしまうこともあります。
今回のブログでは、肉離れにおける注意点と、早く治すための対処法についてまとめました。
肉離れの後で筋肉が硬くなってしまった、肉離れがなかなか治らないという方のお役に立てると思いますので、ぜひご覧ください。
肉離れを放置しても安静にしたら治る?
肉離れは正式には挫傷(ざしょう)といい、準備運動が不足していたり、普段の運動疲れで筋肉が硬くなっている状態で急に運動をすると、筋肉の繊維を傷めてしまうことを言います。
軽いものでは動く時に少し痛む程度ですが、ひどい肉離れになると筋肉が切れているのが皮膚の上からでも確認でき、手術が必要になる場合もあります。
ふくらはぎや太ももに多く、ダッシュやジャンプなどにより急に筋肉が伸び縮みすることで起こりやすいです。
また、筋肉は筋膜というストッキングのような薄い膜で包まれていて、この筋膜が緊張することによっても筋肉の伸縮性が悪くなり肉離れを起こしやすくなります。
軽症の場合でも、切れた筋肉がゴムのように縮んでしまい、動くことで筋肉の切れた端と端がなかなか引っ付かず、治りが遅くなってしまいます。
軽症でも、切れたところが引っ付くように固定することが、早く治すためには大事なポイントです。
肉離れを放置すると「しこり」ができて再発しやすくなります
筋肉は肉離れを起こすと、切れた筋肉はゴムのように縮んだ状態になります。
切れた筋肉が大きいと、損傷部位が少し凹んでいるように触れ、内出血で傷の周りが赤黒くなり、固定が必要な状態です。
また、切れた筋肉が小さいと、損傷部位の凹みはわかりにくいですが、筋肉が縮んでしまうため少し硬くなったり、ボコボコと触れることがあります。
このような状態の時に固定ができなかったり、無理に動いてしまうと、この縮んだ筋肉の切れ端が固まってしまい「しこり」になって残ります。
筋肉が固まって縮んでいる状態のままですので、運動した時に突っ張り動きにくく感じることがあります。
この状態は、運動不足や疲労などで筋肉が固まっているのと同じような状態ですので、再度の肉離れを起こしやすくなるのです。
肉離れを放置して何度も悪化した患者さんのケース
バレーボールをしていてふくらはぎの肉離れをして、当院にご来院になった方の症例です。
肉離れをしたのが、来院1週間前の水曜日。
ご来院された時には、歩くのもままならない感じでした。
約1ヶ月後にバレーボールの大会があるということで、それまでに間に合わせたいと言われています。
というのも、バレー中になんども肉離れをしていて、その度に休んで様子を見ながら復帰して、また傷めてというのを繰り返していたようです。
今回、またやってしまったという思いが強いため、メンバーにも迷惑がかかるので何とか出場したいということでした。
初診では、筋肉の断裂がしっかりと触れることができ、ケガのレベルとしては3段階の2くらい。
治療としては、肉離れをしている部分に無理が来ないように損傷部位の筋緊張を取り、テーピングで固定しました。
通常ならこの処置で終わることが多いですが、今回のパターンではテーピングの上から包帯を巻き、より強固に固定する処置を行いました。
これで、体重をかけた時にも踏ん張ることができるようになり「包帯で固定するだけで歩きやすくなるんですね。」と驚かれた様子です。
3回目の施術後は、包帯なしでも足取り軽く歩けるようになりましたが、ケガから1週間は包帯固定で安静状態を作りながらケガの回復を待つことに。
肉離れが中程度であれば内出血もひどくなりますが、今回は包帯固定もしっかり行っていたので出血もあまり出ず回復しています。
ケガの処置には、しっかりと安静加療ができるよう固定することが大切です。
損傷部位に負担がかからないように、まずはしっかりと休め、気になる時には少しでも早めに医療機関にご相談ください。
(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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