当院にご来院されている方で、肩こりのお悩みは腰痛と並んで一番多い症状の一つです。
肩こりの症状には、
・肩が重くなる
・首が回りにくくなる
・頭痛がする
など、辛い症状も多くあります。
そういった肩こりを改善するために、まずやって欲しいのが腰のストレッチ。
肩こりなのに腰をストレッチするのには理由があります。
それは、肩こりには姿勢が関係するからです。
今回のブログでは、肩こりを改善するための、楽な姿勢になる腰のストレッチについてお伝えします。
日頃から肩こりで辛いといった方のお役に立てると思いますので、一度ご覧になってみてください。
肩こりを改善するにはどんなストレッチがいい?
来院されている患者さんの中で、肩こりの改善に自宅でストレッチをおこなっているという方をお聞きすることがあります。
肩こり予防や解消に、首や肩のストレッチをより効果的に行うには「伸ばしたり動かしやすい姿勢」がポイントです。
ストレッチの目的は、肩こりの出にくい楽な姿勢が取れるようにすること。
肩が凝りやすい姿勢は、肩よりも頭が前に出ている姿勢になっている事がほとんどです。
首や肩だけで頭を支えるのではなく、身体全体を使ってうまく動く姿勢にすることで肩の負担を減らしていくと、肩こりが改善しやすくなります。
その姿勢の起点となるのが腰です。
骨盤が背骨を支えているので、腰が動きやすくなると首や肩が動きやすくなります。
肩こりを改善するために、まずは腰が伸びやすい姿勢になるストレッチをお伝えしていきます。
肩こり改善のための腰のストレッチ
今回お伝えするストレッチは2つ。
寝ながらできるものと、座ってできるものです。
寝ながらできる腰のストレッチ
①大きめのバスタオル2枚を使って階段状にする
②上のタオルの両端に骨盤の一番前に出てる部分を当ててうつぶせになる
③首は左右どちらでもいいので横に向ける
④腰がだんだん伸びて、背骨がスムーズに伸びやすくなる
2~5分ほど寝ることで腰から背中の筋肉が緩んできます。
寝る時間が5分以上と長くなると、筋肉が緩みすぎて動きにくくなる事がありますので、ご注意ください。
起き上がるときはゆっくりお尻を持ち上げるように起きてください。
座ってできるお尻のストレッチ
ストレッチの2つ目は、座ってできるストレッチです。
お尻が柔らかくなると腰が伸ばしやすくなり背骨全体で頭を支えるので、肩こりの予防になります。
①膝が90度くらい曲がるところに座る
②膝の上に足首を乗せる
③なるべく股関節は開いた状態にする
④腰を伸ばした状態で体を前に倒し、お尻や太もも裏が伸びる感じがしたら、そこで静止して20秒数える
⑤身体をゆっくり起こして反対側の足も同様に行う
お尻のストレッチをすることによって腰が伸ばしやすくなり、丸まった肩が起こしやすく頭が前に出にくくなります。
寝て行うストレッチも座って行うストレッチも、腰が伸びやすい状況を作り、座った時に負担が少ない姿勢になり、結果として肩こりの症状改善につながります。
ストレッチを行う姿勢に気をつけながら、無理せずできる範囲で行ってください。
(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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