当院にご来院の患者さんから、扁平足のせいか歩く時に足裏が痛む、長時間歩くと疲れやすいといったお悩みをお聞きしました。
扁平足でのお悩みで多いのが、歩くと疲れやすい、歩くと足裏が痛む、外反母趾になってきたなどです。
改善しようと靴の中敷き(インソール)を変えたり、靴を変えたりすることがありますが、足裏にインソールが当たって痛くなるといったこともお聞きすることがあります。
せっかくのインソールが痛みの原因になったり、歩くのに痛みがあるとお出かけが楽しくないですよね。
そこで今回は、扁平足でインソールや靴を変えたら痛みが出る場合や、改善する方法についてまとめています。
扁平足を改善したいけどどうすればいいかよくわからないという方にもお役に立てると思いますので、ぜひごらんください。
扁平足の改善のためにインソールを入れたら痛い・・その理由は?
立っている時には、足の裏のA・親指の付け根〜B・小指の付け根〜C・かかとに力がかかります。
それぞれ3つのポイントに力が分散するように土踏まずがアーチ状になってクッションの働きをしています。
扁平足では足の土踏まずが少なく、足裏のアーチが低くなっている状態です。
アーチが低くなる原因として、歩き過ぎや立っている際の力のかかり具合などにより負担が大きくなり、楽な姿勢が取れなくなってしまうことが挙げられます。
楽な姿勢が取れないことにより動きにくくなり、足の裏にバランスよく力がかからなくなり土踏まずのアーチが崩れて、足裏の筋肉が緊張してきます。
アーチの負担を減らすためにインソールを使うことが多いのですが、アーチ崩れの原因である筋肉の緊張が強いと、インソールが足裏に当たる部分が痛むことがあります。
例えば、肩こりの時に凝っているところを押さえると、痛みが強いのと同じです。
足裏の筋肉の緊張により痛みが出てきますので、筋肉の負担が減るように靴や歩き方を少し意識すると楽になってきます。
扁平足を改善する靴の履き方
足裏の筋肉の負担は、靴の履き方を少し意識するだけでも変わります。
扁平足では土踏まずのアーチが低くなっているとお伝えしましたが、実は靴の履き方で土踏まずを支えるような状態が作れます。
靴を履く時に意識してほしいポイントは2つです。
まず1つ目のポイントは「かかと」の部分。
写真の赤い半円部分は、かなり硬く補強されている状態になっていて、ここがしっかりしていることで、足が靴の中でずれにくくなります。
この部分にかかとをしっかりあてることが、1つ目のポイントになります。
2つ目は、「サイドマーク」です。
靴横のロゴマークが入っているところになります。
ロゴマークは飾りだけではなく、実はその部分が補強になっています。
写真の靴は分かりやすくするために黒いラインを入れました。
ロゴマークと靴ひもの横の所に、ラインが3つ入っているのが分かると思います。
このラインは土踏まずを支えるための補強になっています。
かかとをつけてこの部分でしっかりと紐を結ぶことを意識してみてください。
足にしっかり靴が固定されるので動いた時に靴がズレないですし、土踏まずを支えてくれている状態が安定して作れます。
履き方を意識してもらうだけでも、より快適に靴が履け、痛みが少なくなるような靴になります。
扁平足を改善するためにまずやってほしい歩き方
歩くときに足の負担を減らすことで、靴やインソールがさらに効果的に働くようになります。
歩く時には足裏の①かかと②小指の付け根③親指の付け根の順に力がかかります。
扁平足になるのは、①〜③のどこかに偏った力がかかるとアーチが崩れてしまうためです。
扁平足を予防するためには、①〜③それぞれのところにしっかりと体重を乗せる歩き方で、土踏まずの負担を減らすことがポイントになります。
それでは、歩き方の練習方法をお伝えします。
歩き方の練習方法
①まっすぐ立ちます
②つま先のすぐ前に反対側のかかとが着くように足を出します
③一本のラインの上を歩いているイメージで足を出していきます
つま先のすぐ前にかかとが着くように歩くことで、前後の足の指先までしっかりと力が入り、両足で体を支えているのを感じることができると思います。
練習のはじめはふらついたりバランスを崩すことがありますので、壁に手をついて支えながら歩いてもらっても大丈夫です。
2〜3メートルを往復するように練習してみてください。
ふらつきがなく歩け出したら、つま先とかかとの間を少しずつ広げながら歩くようにしていき、最終的に普段の歩幅まで広げていきます。
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今日は、扁平足での痛みを改善する方法をお伝えしました。
歩き方や靴の履き方を少し変えるだけでも、普段と違うところに力が入りやすくなり、いつもと違う疲れが出ることがあります。
無理せず、少しずつ意識してみてください。
(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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