サッカーアジア杯が始まりましたね。
過去最強とも言われる日本代表は、初戦のベトナム戦で勝利しましたが、第2戦のイラクに1−2で惜敗しました。
現在の日本代表チームは国際A試合で10連勝中だったので、これからの復活に期待したいです。
サッカーといえば、膝の痛みで悩む学生が多いスポーツでもあります。
膝の痛みでお悩みの学生さんにお聞きすると、
・走ったりジャンプしたら膝が痛む
・膝を曲げると痛い
・膝が痛くて正座ができない
・膝の下の骨が出てきて痛む
・成長痛と言われて運動を中止している
・休んで痛みがなくなっても運動すると再発する
といったことが気になっているようです。
膝を曲げたら痛かったり、休んでも運動して再発したりすると、なかなか復帰できなくて辛いですよね。
そこで今回は、子供さんに多い膝の痛みに多いオスグッドについて解説し、症状チェックとセルフケアをまとめました。
ぜひ一緒に解消していきましょう!
子供の膝が痛むのは成長痛?オスグッド?原因と症状チェック
小中学生のお子さんに多い膝の痛みには、オスグッドと成長痛があります。
同じような膝の痛みですが、実はそれぞれ原因が違っているため、対処方法も変わります。
まずはお子さんの膝の痛みが成長痛なのかオスグッドなのかをチェックしてみてください。
【症状チェック】
①膝のお皿の下、骨の部分に痛みや腫れがある
②お皿の下の骨が飛び出してきた
③運動すると膝の痛みがひどくなり、休むと痛みが軽くなる
④膝だけでなく太ももやふくらはぎ、足首も痛む
⑤夕方から朝方の痛みが強い
⑥膝よりも股関節の痛みが強い時がある
いかがでしたでしょうか?
それでは解説していきます。
①〜③に該当する方は、オスグッドであることが多いです。
オスグッドでは、運動をすることにより太もも前側の筋肉の緊張が強くなり、筋肉のついているお皿の下の骨を引っ張ることで炎症を起こし痛みが出てきます。
ですので、膝下の骨の出っ張りを押さえると痛みがあります。
成長期の子どもは、筋肉が骨を引っ張ると、軟骨の一部が剥がれて腫れや炎症を起こします。
この時期の子どもは、まだ軟骨が多くて弱いためです。
オスグッドの詳細については、この後解説していきます。
③〜⑤に該当する方は、成長痛であることが多いです。
成長期には急激に骨が伸びてくるため、骨の成長に筋肉の成長が追いつかず痛みが出てきます。
骨が成長する軟骨部分は、オスグッドと同じ膝の周りにあるため、同じような痛みを訴えることがありますが、運動時の痛みよりも特に夕方から夜にかけての痛みが強いことが多いです。成長痛の場合では、膝下の骨を押さえてもあまり痛みがないこともあります。
③と⑥に該当する方は、オスグッドでも成長痛でもない場合が考えられます。
・単純性股関節炎
3〜8歳くらいの年齢に多く、原因がわからないことや膝の痛みとして訴えるお子さんも多いです。
風邪の後にみられることも多く、2〜3週間くらいで自然と痛みがなくなってきます。
・大腿骨頭すべり症
10〜15歳くらいに多く、徐々に痛くなったり膝や太ももが痛いといったりすることも多くみられます。
大腿骨頭すべり症の場合は、手術が適応になることもありますので、病院への受診が必要です。
オスグッドの症状|運動したら膝の痛みが繰り返す理由
オスグッドは、安静にしていると痛みが軽減してきますので、運動を再開することが多いと思います。
ところが運動を再開すると痛みが再発するため、また安静に・・・と繰り返す場合が多いです。
オスグッドの症状が落ち着いて運動を再開するには、運動する際の太もも前側の筋肉の負担を軽減する姿勢を作ることが大事になります。
それは、太もも前側の筋肉は骨盤を安定させ体を支える筋肉でもあるからです。
この骨盤を安定させる筋肉は太もも後ろ側にもあり、太もも前側の筋肉と一緒に働きます。
太もも前側の筋肉と後ろ側の筋肉は、お互いに協力してバランスをとり膝を伸ばしたり体を支えたりする働きがあります。
太もも前側の筋肉の負担が大きいのは、太もも後ろ側の筋肉がうまく働かないためです。
太もも前側の負担を減らし、太もも後ろ側の筋肉もしっかり働く状況を作ることがオスグッドの予防につながります。
膝が痛むオスグッドの症状を改善するセルフケア
それでは、オスグッドを改善するためのセルフケアをお伝えします。
セルフケアのポイントは、①太もも前側の筋肉を柔らかくする②太もも裏側の筋肉を動きやすくする、です。
①太もも前側の筋肉を柔らかくするマッサージ
1:足が浮く高さのイスに座ります
2:膝のすぐ上と太ももの付け根を大きくつかみます3:太もも前側の筋肉をつかんだまま両手を引き寄せます4:足を軽く10回振ります
お子さんが自分でマッサージを行うときには、太もも前側の筋肉をつかむのが大変だと思いますので、できれば大人の方がやってあげてください。
指先でつかむというより、手のひら全体で大きくつかむ方が、負担が少なくなります。
②太もも裏側の筋肉を動きやすくするストレッチ
1:両脚を伸ばして座る2:左脚をあぐらのように曲げる3:右足先を上に向け、両手で膝を押さえる4:腰を伸ばしながら20秒前屈するストレッチの際に腰を伸ばしながら前屈することがポイントです。
また3の時に足先を外側や内側に向ける事で、太もも裏の外側や内側を伸ばす事ができます。
今回のストレッチやマッサージは、痛みが強いときには無理には行わずできる範囲でやってみてください。
まとめます。
オスグッドでは、運動をすることにより太もも前側の筋肉の緊張が強くなり、筋肉のついているお皿の下の骨を引っ張ることで炎症を起こし痛みが出てきます。
成長期の子どもは、筋肉が骨を引っ張ると、軟骨の一部が剥がれて腫れや炎症を起こします。
この時期の子どもは、まだ軟骨が多くて弱いためです。
また、太もも前側の筋肉と後ろ側の筋肉は、お互いに協力してバランスをとり膝を伸ばしたり体を支えたりする働きがあります。
太もも前側の筋肉の負担が大きいのは、太もも後ろ側の筋肉がうまく働かないためです。
太もも前側の負担を減らし、太もも後ろ側の筋肉もしっかり働く状況を作ることがオスグッドの予防につながります。
今回のセルフケアを行っても痛みが改善しない場合は、膝下の骨の炎症が強い場合や体の歪みのため筋肉の緊張がなかなか緩和しないことが考えられます。
その際は、当院までご相談ください。
それでは、今日の動画は以上になります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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