4月になり、新年度が始まりました。
今年から新しい学校へ進学したり、新たな職場に就職したりする方もいらっしゃるのでは無いでしょうか?
年度替わりは、一年の節目でもあります。
新しい門出を楽しいものにしてくださいね。
節目といえば、関節のことも節(フシ)ともいいますよね。
節々が痛くなるのも春先が多いです。
関節の中でも指先の関節が痛くなると、手を使っての仕事や家事がおっくうになると言われる方もいらっしゃいます。
指先の関節に痛みが出るものにへバーデン結節があります。
患者さんからのご相談も多いへバーデン結節ですが、ちょっとしたケアをすることで痛みや変形を改善することができます。
そこで今回は、へバーデン結節について解説し、痛みや変形を改善する方法についてまとめました。
ぜひ一緒に解消していきましょう!
指の変形と痛み|へバーデン結節とリウマチの違い
指先に変形と痛みが出るものには、へバーデン結節ともう一つ代表的なものにリウマチがあります。
それぞれ同じように指先に変形や痛みが出てきますが、痛みの場所などに特徴があります。
同じような症状には、どちらも初期には手のこわばりがあり、徐々に関節にコブのような腫れが出てきます。
一方で違う点を挙げると、リウマチは指の第2関節部分に痛みや変形が現れて、一本の指だけでなく複数の指でしかも両手が同じように変形や痛みを起こします。
それに対してへバーデン結節は第1関節部分に痛みや変形が現れ、複数の指に出てくることがありますが、左右同じようにできることはありません。
またリウマチでは手だけでなく全身に変形が起こることがありますが、へバーデン結節は手や足だけに出てきます。
リウマチは免疫異常により全身の骨や軟骨に炎症が起こりますが、へバーデン結節はそれぞれ個々の関節の炎症です。
へバーデン結節の痛みや変形を改善するために必要なこと
へバーデン結節は指先の変形で、はっきりとした原因はわかっていませんが、使いすぎによって変形が出やすくなると言われており、長い年月をかけて徐々に症状が出てきます。
それぞれの関節は別々に炎症が起こっていますが、痛みや変形を改善するには、腕の動きを一つのものとして全体的に見ていく必要があります。
例えば指先で何かをつまむ際に、手首を手の甲側に曲げて指を動かす時と、手のひら側に曲げて指を動かす時では指の動きやすさが違います。
同じように、手首を動かす際に肘を曲げて動かすのと肘を伸ばして手首を動かすのでは、手首の動きやすさが違います。
このように関節の角度によって動きが違うのは、指〜手首〜肘〜肩〜背骨とそれぞれつながってるからです。
ですので、指の負担を減らし動きやすくするためには、指〜手首〜肘〜肩〜背骨それぞれが動きやすくするようにストレッチを行っていくことがポイントになります。
へバーデン結節の痛みや変形を改善する治し方
それでは、へバーデン結節の痛みや変形を改善するための治し方をお伝えします。
今回は、指と手首と肩甲骨それぞれのストレッチです。
それぞれストレッチを行うことで、背骨から肩と腕まわりの筋肉がほぐれ、腕全体が動かしやすくなります。
ストレッチは、背骨に近いところから行っていきます。
【肩甲骨のストレッチ】
①手を肩の高さにまっすぐ前に出します。②手を伸ばした状態で肩をすくめるように肩甲骨を前に出していきます。③精一杯前に出したら、今度は肘を後ろに引いてきます。④そのときに肩の高さよりも肘が下がらないようにして、肩甲骨を寄せていきます。⑤①~④を10回繰り返します。
⑥手を真上にあげます。できれば耳よりも後ろに腕を持っていきます。⑦真上にあげた状態で肩甲骨を持ち上げるように上に伸ばしていきます。⑧精一杯上にあげたら、今度は肘を下に下げていきます。⑨そのときに体の後ろで肩甲骨を寄せるように肘を引き付けていきます。⑩⑥~⑨を10回繰り返します。
それぞれ10回を目標にして、ゆっくりと繰り返しやってみてください。
【手首のストレッチ】
・手の甲を上にして肘を伸ばします・手のひら側に向けて、手首を曲げるようにストレッチします
・腕が一番気持ち良くなる角度に、腕ごと指先の方向を変えてストレッチしますストレッチの際に、膝で肘を支えてあげると楽にストレッチができますので、参考にやってみてください。
【指のストレッチ】
・手のひらを上にして肘を伸ばします・痛む指を反対の手で握ります
・手の甲側に向けて、指と手首を曲げるようにストレッチしますストレッチの際に、膝で肘を支えてあげると楽にストレッチができます。
最後に、指をゆっくり曲げるように5回動かして終了します。
それぞれのストレッチは、全体的な動きをつけるように少しずつ行ってみてください。
まとめます。
指先に変形と痛みが出るものには、へバーデン結節ともう一つ代表的なものにリウマチがあります。
どちらも初期には手のこわばりがあり、徐々に関節にコブのような腫れが出てきます。
へバーデン結節は第1関節部分に痛みや変形が現れ、複数の指に出てくることがありますが、左右同じようにできることはありません。
へバーデン結節は指先の変形で、はっきりとした原因はわかっていませんが、使いすぎによって変形が出やすくなると言われており、長い年月をかけて徐々に症状が出てきます。
痛みや変形を改善するには、腕の動きを一つのものとして全体的に見ていく必要があります。
ですので、指の負担を減らし動きやすくするためには、指〜手首〜肘〜肩〜背骨それぞれが動きやすくするようにストレッチを行っていくことがポイントになります。
今回の方法を行ってもなかなかよくならない場合は、関節の変形が進んでいたり炎症が強い場合が考えられます。
その際は、当院までご相談ください。
(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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