5月のゴールデンウィークも終わり、早いところでは運動会の練習が始まっているところもあります。
最近の小学校では熱中症対策もあり、春に運動会をするところも増えているようです。
運動会といえば走ったり跳んだりと色々な競技があり、急に練習時間や運動量も増えるため、ケガをするお子さんも増えてきます。
また、年齢に関係なく運動や日常生活をする上で、歩いたり立ち座りが多かったりすると痛めることが多いのが膝関節です。
その中でも膝のお皿の下が痛むことが多くみられます。
学生ではジャンパー膝で曲げ伸ばしの痛みが出ることもありますし、中高年になると膝下の脂肪体というクッションに炎症を起こすこともあります。
そこで今回は、膝のお皿の下が痛む原因とそれを解消する治し方についてまとめました。
ぜひ一緒に改善していきましょう!
膝が痛む原因によって痛み方や場所が違います
膝の痛みでお皿の下が痛むという方はたくさんいらっしゃいます。
その他の場所でも、内側や外側や裏側などの痛みがありますが、それぞれ原因も違うためセルフケアや治療法もそれぞれ違います。
痛みの場所に合わせたケアが大事です。
今回は膝のお皿の下が痛む方のために解説したブログですが、そのほかの部分の痛みは別記事でも説明していますので、そちらもご覧になってみてください。
膝の痛みで歩くのが辛い。内側の腫れと痛みの原因を改善するストレッチ
ランナー膝の原因解消のポイントは足!膝の外側が痛い時の治し方
子供の膝が痛くて運動できない。成長痛?オスグッド?症状チェックとセルフケア
このお皿の下部分に痛みがある場合には、腱や靭帯の炎症と脂肪体というクッションの炎症が大きな原因になります。
腱や靭帯の炎症は比較的若い人で運動や仕事でハードに動く方に多くみられます。
一方で脂肪体というクッション部分に炎症が起こるのは、ずっと立ちっぱなしで仕事をされている方や中高年の方に多いです。
脂肪体は膝のお皿の下から関節の隙間を埋めるようにあり、曲げ伸ばしや立ちっぱなしの時に膝の負担を軽減するためのクッションとして働きます。
この部分は年齢とともに硬くなりやすいところです。
また、長時間の立ちっぱなしが続いても常に負担がかかるため硬くなってきます。
このように脂肪体が硬くなるとクッションが効きにくくなってしまい、炎症が起こりやすくなります。
太ももの筋肉をほぐすと膝のお皿の下の痛みが軽減します
膝のお皿の下にある腱や靭帯は、太もも前側の筋肉がつながっています。
この部分の筋肉が働くことで膝のお皿を固定し、膝が安定して動くようになります。
膝の負担が大きいと太ももの筋肉が常に緊張するため、だんだんと筋肉が硬くなり血液の循環が悪くなって回復が遅くなってきます。
また、筋肉が硬くなると弾力が少なくなるため、曲げ伸ばしの際に腱や靭帯にかかる負担が大きくなりますし、膝のクッションが硬くなり脂肪体にかかる負担も大きくなります。
この太もも前側の筋肉を弾力のある柔らかい筋肉に戻すことで、血液の流れも良くなり炎症からの回復が早くなります。
それによりお皿の下の痛みが軽減します。
膝の曲げ伸ばしでお皿の下が痛い時の治し方
それでは、膝のお皿の下が痛い時にやっていただきたい治し方をお伝えいたします。
今回はマッサージを2つ行います。
マッサージといっても指でゴリゴリほぐすのではなく、関節を軽く動かしながら行いますので、あまり力を入れずに行うことができます。
まずはじめに、太もも前側の筋肉を柔らかくするマッサージです。
①太もも前側の筋肉を柔らかくするマッサージ
1:足が浮く高さのイスに座ります
2:膝のすぐ上の筋肉を大きくつかみます3:太もも前側の筋肉をつかんだまま足を軽く10回振ります
4:つかんだ部分を少し上にずらしてそのまま10回振ります
5:太ももの付け根まで繰り返します
マッサージを行うときには、太もも前側の筋肉を指先より手のひら全体で大きくつかむ方が、負担が少なくなります。
次にお皿の動きをよくするマッサージです。
脂肪体はお皿の下から関節の隙間にありますが、この部分が緊張していると脂肪体とお皿が引っ付いたように動きが硬くなります。
この動きをよくしてあげると膝の曲げ伸ばしがしやすくなりクッションが効きやすくなります。
②お皿の動きをよくするマッサージ
1:膝を伸ばして座ります
2:両手の親指と人差し指でお皿の上下をお皿に向かって押さえます3:そのまま軽く膝を曲げ伸ばしします
4:曲げる時は下から上に、伸ばすときは上から下にお皿を動かす
5:両手の親指と人差し指でお皿の上下を横に押さえます6:そのまま軽く膝を曲げ伸ばしします
膝の曲げ伸ばしは10回を目安に行ってください。
お皿の動きを良くするマッサージは軽めで大丈夫です。
少し物足りないかな?と思うくらいでお皿の動きがよくなってきますので、無理やり動かそうとせずできる範囲でやってみてください。
セルフケアを行った後、お皿の下の痛みを確認してみていただくと、痛みが軽くなっていると思います。
それぞれのマッサージは朝昼晩といった感じで、時間を空けて行い2〜3週間ほど続けてもらうと効果的です。
まとめます。
お皿の下部分に痛みがある場合には、腱や靭帯の炎症と脂肪体というクッションの炎症が大きな原因になります。
腱や靭帯の炎症は比較的若い人で運動や仕事でハードに動く方に多くみられます。
一方で脂肪体というクッション部分に炎症が起こるのは、ずっと立ちっぱなしで仕事をされている方や中高年の方に多いです。
膝のお皿の下にある腱や靭帯は、太もも前側の筋肉がつながっています。
膝の負担が大きいと太ももの筋肉が常に緊張するため、だんだんと筋肉が硬くなり血液の循環が悪くなって回復が遅くなってきます。
また、筋肉が硬くなると弾力が少なくなるため、膝のクッションが効きにくくなり脂肪体にかかる負担も大きくなります。
この太もも前側の筋肉を弾力のある柔らかい筋肉に戻すことで、血液の流れも良くなり炎症からの回復が早くなります。
今回のセルフケアを行っても痛みが改善しない場合は、関節の変形や軟骨の損傷が考えられます。
その際は、当院までご相談ください。
(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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