骨盤が開くとは?産後腰痛の原因改善に骨盤矯正は必要ない!

妊娠中から産後に骨盤が開くと腰痛になるとお聞きすることが多いと思います。

実際は、骨盤が開いているから痛みが出るのではなく、緩んで開きやすくなってくることで腰痛が出やすくなります。

これは、妊娠するとリラキシンというホルモンが出てくるためです。

このホルモンは骨盤を緩めると言われていますが、実は骨盤だけでなく全身に影響するため、全身の関節が緩んできます。

このため、全身のバランスが変わりやすく、腰痛の原因にもつながります。

つまり、骨盤を締めることだけでなく、全身のバランスがよくなる状態にすることが大事です。

妊娠出産は女性の体にとって、とても大きな出来事です。

妊娠直後から少しずつ体も変わり、色々な不具合も出てくることが多くなります。

その中でもよくお聞きするお悩みが腰痛です。

僕自身4人の子供がいて、妻の体の変化もずっと間近で見てきました。

それは、妊娠中から産後にも腰痛があって子供のお世話だけでも大変なのに、腰痛があるととても体がしんどくて辛そうな姿でした。

今回このブログを書いたのは、妻のような妊娠出産に伴う体の辛さを少しでも解消するためです。

このブログをご覧いただくと、妊娠出産に伴う腰痛の原因と、骨盤矯正が必要かどうかがわかると思います。

ぜひ最後までご覧になってみてください。

【腰痛改善】骨盤矯正は必要ない!骨盤の開きが産後腰痛の原因?|今治市 星野鍼灸接骨院

妊娠中に腰痛になる原因|骨盤はいつ頃から開きやすくなる?

それでは、いきなり質問です。

妊娠中に骨盤が緩んで開きやすくなるのは、どれくらいからでしょうか?

妊娠すると出産に向けて体が変わってきますよね。

5ヶ月になると安産の日(戌の日)に腹帯を巻くという風習もあります。

正解は、妊娠2ヶ月目くらいからです。

妊娠後2ヶ月くらいでホルモンの分泌が始まり、4ヶ月頃に分泌が増えはじめお腹が大きくなることから、この時期に腹帯や骨盤ベルトを巻くことで骨盤の開きを抑えて、腰痛予防をしています。

お腹は5ヶ月過ぎたくらいから少しずつ膨らみが目立つようになってきますが、お腹が大きくなる前から関節は徐々に緩みはじめています。

ですので、早い方であれば妊娠がわかった初期の頃から腰痛や体のだるさを感じる方もいらっしゃいます。

初期の頃でも骨盤ベルトを締めることで体も楽になりますが、骨盤からお腹周り全体を支えるガードルなども有効です。

骨盤が開きやすい時期には、歩き方も変わってきます。

足先が開いてガニ股のような立ち方や歩き方になりやすく、腰に負担がかかりやすい姿勢になります。

ですので、足先を正面に向けて平行にして立ったり歩いたりすることで、腰の負担を減らし楽な姿勢を維持しやすくなります。

また、初期には姿勢や座り方を意識することでも楽になる場合もあります。

注意が必要な姿勢や、座り方・ベルトの締め方については、別のブログで解説していますので、そちらもあわせてご覧ください。

産後腰痛で座ると痛い時の対処法。骨盤の締め方で楽になる?

産後腰痛の原因|骨盤の緩みを改善するために締める期間は?コルセットでもいいの?

大きな目安として、骨盤ベルトはホルモンの影響がある出産後6ヶ月くらいまでで、産後の骨盤の安定を目的に着用します。

また、腰痛用のコルセットは妊娠中の使用にはあまり向いていません。
出産後にぎっくり腰などの時に腰の負担軽減を目的に着用します。

骨盤の緩みは出産時にピークを迎えます。

出産後には徐々にホルモンの影響が無くなってきて、約半年(6ヶ月)くらいかけて元の体に戻ってきます。

それまでの期間は、骨盤をはじめとした全身の関節が緩くなっていますので、骨盤ベルトなどで締めることで体が安定し、楽に過ごしやすくなります。

骨盤ベルトは、妊娠中から産後まで使えるものも多いので、そちらを使っていただければと思います。

妊娠出産時に使用する骨盤ベルトは、股関節から恥骨のあたりを締めるもので、骨盤でいうと下の方です。

この部分を締めることで、お腹を圧迫せず骨盤が安定して立つようになります。

一方で、一般的な腰痛で使用するコルセットは、骨盤と背骨を固定するようなものがほとんどです。

これは骨盤の上の方とお腹周りを締めて腹筋や背筋の負担を減らす目的があります。

お腹周りを締めるため、妊娠中にはあまり向いていません。

また産後にも、骨盤の緩みから股関節周りの負担が大きくなるため、骨盤ベルトを使う方が楽に過ごしやすいです。

骨盤矯正って必要?産後腰痛の原因を改善するために必要なこと

結論からお伝えすると、産後に開いている骨盤を矯正をして締める必要はありません。

お伝えしてきたように、妊娠出産に伴う腰痛の原因は、骨盤だけでなく全身の関節が緩んでバランスが崩れやすくなるためです。

骨盤が開いて歪んでしまうということではなく、開きやすくなっている状態です。

この時に、骨盤を無理やり締めるような力を加えたり、骨盤だけを整えたりすることで、逆に体への負担が大きくなることもあります。

それよりも、体が安定して動きやすい姿勢にすることがとても大事になります。

そのためにまずしてほしいことは、足先を動作をする方に向け、両足を平行にすることです。

人間は足の指が向いてる方向に力が入りやすいという特性があります。

また両足を平行にすることで、体の真ん中に重心が整いやすい姿勢になります。

重心が整っている姿勢は、楽に体を支えられるため動きやすく腰痛予防になりやすいです。

まずは足先を動作する方に向けて、両足を平行にするというのを意識してみてください。

これに合わせて骨盤ベルトをつけると、より体を楽に動かしやすくなります。

骨盤ベルトの付け方は、別のブログにありますので、そちらをご覧ください。

産後腰痛で座ると痛い時の対処法。骨盤の締め方で楽になる?

それでは、まとめます。

妊娠中や産後の腰痛は、骨盤だけでなく全身の関節の緩みによるバランス崩れが原因です。

骨盤ベルトを活用し、足先を平行に向けた正しい姿勢と歩き方を取り入れることで、体を安定させ腰痛を予防・軽減できます。

産後は骨盤矯正だけに頼らず、全身のケアを心がけることが大切です。

足の向きは、気づいた時にまっすぐ平行に戻す意識でやってみてください。

100点満点を目指すというよりも、今よりも10点でも体をよくしていくつもりで、まずは1週間、継続してやってみてください。

産後腰痛には個人差がありますので、痛みが続く場合や不安がある場合は、当院までご相談ください。

(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)

ご予約はこちら

LINEでのご予約は24時間受け付けています。

こちらの画像をタップしてご予約、ご相談ください。

⬅️LINE予約はこちら⬅️

 

受付時間中は、お電話でもご予約可能です。

こちらの画像をタップしても、電話がつながります。

⬅️電話予約はこちら⬅️

関連記事

  1. 患者さんの症例|子どもを抱っこしてのぎっくり腰

  2. 患者さんの症例|ハンドボールでシンスプリントになった女子校生…

  3. 【Q&A】骨折しても動く指|子供の骨折はレントゲンに写らない…

  4. ヘルニアで腰が伸ばせない時の改善方法・湿布は温める方がいいの…

  5. 患者さんの症例|運動会練習で肉離れした女子中学生ソフトボール…

  6. 子供の膝が痛くて運動できない。成長痛?オスグッド?症状チェッ…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP