このブログでは、手首の腱鞘炎でお悩みの方へ、症状を悪化させない3つの重要ポイントをご紹介しています。
それは、
①手首を手のひら側に曲げたまま指を動かさない
②手を握ったまま手首を動かさない
③痛みがなくなってすぐに手を使わない
ことです。
早期発見と適切な対処が大事です。
腱鞘炎は、物を持ち上げたりドアノブをひねった際に手首や親指に痛みを引き起こしやすい症状で、女性が約75%、男性が約25%と、男性の約3倍も女性の方が多いというデータがあります。
発症する年齢では、30代〜50代の女性に多く、妊娠出産や更年期などホルモンバランスの変化により発症しやすくなると言われています。
そして、最近ではスマートホンの操作によって腱鞘炎になる方も増えてきているとも言われています。
このブログを書こうと思ったきっかけは、腱鞘炎で悩んでいる患者さんが、続いていらっしゃったためです。
実際に、手首への負担を軽減する方法をご紹介したところ、多くの方の症状改善につながりました。
そこで、より多くの方にこの情報が届けばと思い、このブログにまとめることにしました。
今回のブログでは、腱鞘炎が発症する理由と、悪化させないために避けたほうがいいことについてまとめてみました。
手を開くと手首や指が痛む、手首の痛みで重いものが持てないというかたのお役に立てると思いますので、ぜひご覧ください。
手首の腱鞘炎:初期症状と早期発見のポイント
腱鞘炎は使いすぎによって起こりやすいので、早めに気づいて対処すれば、それだけ回復も早くなります。
普段の生活の中で、以下のような症状に気づいたら要注意です。
【初期症状】
・手首や指が思うように動かしにくい
・親指を動かすと痛みを感じる
・手首の親指側が腫れぼったく感じる
・なんとなく違和感がある
【症状が進んでくると】
・物をつかむときに痛みを感じる
・親指を使う動作がつらい
・手首を曲げると痛みが出る
また、簡単な検査法で腱鞘炎かどうかもわかります。
その方法は、親指を手のひらに握りこんで手首を小指側に曲げると痛みがあるかどうかです。症状がひどい場合は、握り込むだけで痛みが強く、手首を動かすことができないこともあります。
また、指を曲げ伸ばしした際に、指が引っかかったような感じがある場合は、「バネ指」と呼ばれる症状で、手術が適応になる場合もあります。
大切なポイントは、「しばらく様子を見よう」と我慢せず、これらの症状が出たら、早めに接骨院や整形外科を受診することです。
様子を見る期間は、3日〜1週間くらいを目安としてください。
症状を放置すると関節が固くなってしまい、治療後も指が動きにくくなることがあるためです。
早めの受診と適切な治療で、多くの場合症状は改善できます。
手首の腱鞘炎で痛みが悪化する絶対にやってはいけない3つの行動
腱鞘炎は使いすぎで起こりやすくなりますが、特に原因になりやすいことが3つあります。
それは、
①手首を手のひら側に曲げたまま指を動かす
②手を握ったまま手首を動かす
③痛みがなくなってすぐに手を使う
ことです。
それぞれ説明していきますね。
①手首を手のひら側に曲げたまま指を動かす
指を曲げる筋肉は手の平から腕の内側につながっています。
手首を手のひら側に曲げた状態は、手首や指の付け根で腱が圧迫されているので、指を動かす時に狭くなったところを通らなければいけません。
この狭くなったところに腱鞘があるので、炎症が起こりやすくなります。
②手を握ったまま手首を動かす
これは実際に試していただくとわかりやすいので、ぜひ一度やってみてください。
・肘を伸ばして力を抜いた状態で手のひらを下にします
・ゆっくりと指を握り込むように手でグーを作りますそうすると、写真のように手の甲側に手首が曲がった状態になっていると思います。
手を握る時には、手の甲側に曲がった状態で力が入りやすくなるためです。
手を握ったまま手首を動かすと、手首から腕の筋肉や腱に負担がかかるため、腱鞘炎を起こしやすくなります。
③痛みがなくなってすぐに手を使う
腱鞘炎は使いすぎで炎症が起こるので、使わなかったら痛みの元になる炎症が引いてきます。
軽いうちでは、1日使わなければ楽になることもありますが、炎症がなくなったわけではありません。
手首や指を動かす筋肉の緊張が軽くなったため、動かした際の負担が減り痛みを感じにくくなっている状態です。
炎症が引くのには、2週間ほどかかります。
使うのを減らして安静にし、痛みが引いてから2週間は痛みがあった動作を避けてください。
これら3つの行動を避けることで、腱鞘炎の症状を軽減し、回復を促進することができます。
早期発見と早期の対処、適切な休息が重要です。
手首の腱鞘炎で痛む方必見!効果的な改善策まとめ
手首の腱鞘炎でお悩みの方へ、症状を悪化させない3つの重要ポイントをご紹介しました。
早期発見と適切な対処で、多くの方が改善を実感されています。
まず、手首を手のひら側に曲げたまま指を動かす動作は要注意です。
スマートフォンの操作やパソコン作業時に特に気をつけましょう。
次に、手を握ったまま手首を動かす動作も避けるべきです。
ドアノブを回したり、重い物を持ち上げる際は、手首をまっすぐに保つことを意識してください。
そして最も重要なのは、痛みが和らいでもすぐに普段通りの使用を再開しないことです。
完全な回復には2週間程度の適切な休息期間が必要です。
すぐに劇的な変化は感じられないかもしれませんが、日々の小さな習慣の積み重ねが、最終的に大きな違いを生み出します。
家事や子育ての内容、姿勢のクセなど個人差もありますので、まずは1〜2週間続けてみてください。
今回のことに注意しても腱鞘炎がなかなか改善しない場合は、そのほかの原因が隠れているかもしれません。
その際は、当院までご相談ください。
(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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