日常生活の中で、スマートフォンやパソコンを使う場面が増えてきました。
それにともなって手首や親指の付け根の痛みに悩んでいるというご相談も増えています。
身近な例でいうと、針金を何度も曲げ伸ばしすると、曲げた部分がだんだん熱を持ってきますよね。
実は、腱鞘炎も同じ原理です。
手や指を繰り返し使うことで、腱とその周りの組織に負担がかかり、炎症を引き起こしてしまうのです。
今回のブログをまとめたのは、腱鞘炎でお悩みの方から少しでも自宅で楽に過ごす方法はないかとご相談があったためです。
このブログをご覧いただくと、腱鞘炎の原因と自宅で簡単にできるテーピングの方法がわかります。
腱鞘炎は、親指の付け根にある特殊な関節の働きが関係しており、腱鞘炎の改善には、この部分の適切な固定が重要です。
テーピングは、伸縮性のあるテープを使用することで、日常生活を送りながら痛みを和らげることができます。
ぜひ最後までご覧ください。
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初心者でも簡単!腱鞘炎の痛みにテーピングがおすすめ
腱鞘炎は適切な固定を行うことで、改善が早くなります。
手首や親指の付け根によく見られる腱鞘炎は、手や指を繰り返し使うことで起こる炎症です。
腱鞘とは腱が通るトンネルのような組織で、関節を通る際のガイドとして重要な役割を果たしています。
では、なぜテーピングが効果的なのでしょうか?
それは、炎症を起こした部分を適切に固定できるからです。
テーピングには大きく2種類の方法があります。
①伸縮性のあるテープを使う方法
・筋肉や腱の動きを補助しながら関節を固定
・日常生活での使用に適している
・腱鞘への負担を軽減しつつ、手や指を使える
②伸縮性のないテープを使う方法
・関節や筋肉の動きをしっかり制限
・炎症が強い時期に効果的
・動きは制限されますが、炎症の早期改善が期待できる
その中から、今回は日常使いがしやすくなる伸縮性のあるテープの貼り方をお伝えします。
また、テーピングには、痛みの軽減だけでなく、心理的な効果もあります。
手首や指が固定されることで、「また痛めてしまうかも」という不安が軽減され、自信を持って動かせるようになります。
手首の親指側が痛む腱鞘炎に効果的なテーピングのポイント
腱鞘炎でお悩みの方の中で、最も多いのが手首の親指側の痛みです。
スマートフォンやパソコン作業が増えた現代では、特にこの症状でお悩みの方が急増しています。
なぜ、特に親指に症状が出やすいのでしょうか?
その秘密は、親指特有の構造にあります。
5本の指の中で、実は親指だけが特別な構造をしています。
手首のすぐ上にある親指の付け根の関節は、他の指と比べてとても可動域が大きいです。
この大きな可動域のおかげで、私たちは物をしっかりと掴んだり、スマートフォンを自在に操作したりできます。
しかし、その反面、関節への負担も大きくなってしまいます。
特に注目すべきなのは、この関節の特殊な動きです。
単なる曲げ伸ばしだけでなく、グルグルと回すような大きな動きが可能なため、腱の動きも大きくなります。
その結果、腱のガイドとなる腱鞘への負担が著しく増加してしまうのです。
そのため、効果的なテーピングには2つの重要なポイントがあります。
まず、この動きの大きな関節をしっかりと固定すること。
そして、親指の付け根から手首の関節までをバランスよく固定することで、腱鞘への負担を効果的に軽減できます。
親指と手首の痛み改善!腱鞘炎の簡単テーピング方法
それでは、自宅でできる腱鞘炎のテーピング方法をお伝えします。
テープは伸縮性のあるテープを用意してください。
テープは5cm幅のものを3本使います。
・15cm✖️2本
そのうちの1本は、根元を3cm残してY字に切り込みを入れてください。
・20cm✖️1本
手は親指側が上になるようにして、指を伸ばした状態でテーピングしていきます。
①15cmのY字テープの根元を手首の親指側で骨が出っ張っているところに貼ります②手のひらの親指付け根を囲むようにテープを引っ張りながら巻きます③15cmのテープを親指付け根から手首の親指側に向けて貼ります④20cmのテープの真ん中を手首の小指側に貼ります⑤手首の親指付け根でクロスするように引っ張りながら貼ります
※この際に、少し指先側が山になるように貼ります。
これで手首と親指付け根の関節の固定、指や手首を動かす筋肉の補助ができ、痛みの改善につながります。
テープは痒みがあったり窮屈な感じがする場合は、無理せず、すぐに剥がしてください。
そうすることで、テープかぶれの予防になります。
また、腱鞘炎に対するストレッチやその他のテーピング方法もまとめています。
こちらも合わせてご覧になってみてください。
腱鞘炎を改善するストレッチとは?手首や指の痛みが悪化するのを予防する方法
手首の固定で改善!親指側が痛む腱鞘炎 ドケルバン病のテーピング
腱鞘炎で手首や指を動かすと痛い|症状を改善するポイントは腕⁉︎
まとめます。
日々のスマートフォンやパソコン作業の増加により、手首の親指側の腱鞘炎が増えています。
これは、親指の付け根にある特殊な関節の働きが関係しており、腱鞘炎の改善には、適切な固定が重要です。
今回ご紹介したテーピング方法は、伸縮性のあるテープを使用することで、日常生活を送りながら痛みを和らげることができます。
家事や仕事の内容、姿勢のクセなど個人差もありますので、まずは1〜2週間続けてみてください。
今回のテーピングを行っても腱鞘炎がなかなか改善しない場合は、炎症がひどい場合や、そのほかの原因が隠れているかもしれません。
その際は、当院までご相談ください。
(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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