「膝が腫れて歩くと痛い…」
年齢とともに、膝痛に悩む方が増えています。
加齢による筋力低下が原因での膝痛が多く、日常生活や運動が思うようにできなくなったという方も少なくありません。
整形外科で湿布と包帯による固定をしても、根本的な改善には至らないこともあります。
今回は、左膝が腫れて歩くと痛みがある女性の改善例をご紹介します。
加齢や筋力低下が膝痛の原因になる理由
今回の患者さんは、50代の女性事務員さんです。
以前からバレーボールをしていたが、左膝が腫れてきて痛くなり、車の運転や食事の支度にも支障がありました。
また、階段の上り下りで痛みがあったので時間がかかってしまい、お困りだったようです。
整形外科でみてもらった際に、湿布と包帯で固定して安静にしていたが改善せず、当院にご来院されました。
湿布や包帯で固定することで、関節にかかる負担を減らして炎症を改善する目的があります。
年齢とともに関節の軟骨がすり減ってクッションとしての働きが低下します。
また、太もも前側の筋力低下も膝痛の原因になります。
太もも前側にある大腿四頭筋は、膝関節を支える重要な働きがあり、筋力が低下すると支えが不安定になり、関節への負担が大きくなります。
この女性事務員さんの場合も加齢による軟骨のすり減りがありました。
筋力が低下している原因は、加齢からもありますが、それだけではありません。
足がしっかりと踏ん張れていなかったり、体の歪みがあったりで姿勢が悪くなり、動作がうまくできなくなってしまうことも原因となります。
膝の腫れが示す膝痛のサインとは?原因を見極める2つのポイント
今回の患者さんも、体の歪みから足がしっかりと踏ん張れず無理な力がかかっていたため、膝の痛みが出ていたようです。
特に膝内側から下側に腫れと痛みがあり、歩いたり階段の上り下りだったりが辛かったようです。
検査を行うと、元々バレーボールを続けていらっしゃったので、関節の変形と筋肉の使いすぎでの負担が炎症を起こす原因となっていました。
また、膝の腫れは関節全体に水が溜まっている状況ではなく、局所的な炎症からくる部分的な腫れでした。
検査結果に合わせて、当院の整体で変形と使いすぎでの負担の原因となっている歪みをとり足を整えると、踏ん張りやすくなり、痛みが軽減してきました。
現在では、バレーボールにも復帰し、いつまでもバレーを続けたいと、1ヶ月に一度、定期的にお身体の調整にご来院されています。
膝痛の原因を特定!痛みの場所と腫れで分かる2つのポイント
今回の患者さんのように、膝の痛みの原因を正確に把握するには、①痛みの場所と②腫れの状況を見る2つの重要なポイントがあります。
①痛みの場所による原因の違い
膝の痛みは、部位によって異なる特徴があります。
内側の痛みは40~50代に多く、変形性膝関節症や半月板損傷が主な原因です。
加齢による関節軟骨の摩耗が影響しています。
外側の痛みは、ランニングやサイクリングなどのスポーツ愛好家に多く、腸脛靭帯炎やスポーツ特有の損傷が原因となります。
膝の上側と下側の痛みは、若い方やアスリートに特徴的で、大腿四頭筋付着部炎やジャンパー膝、オスグッドなどの使いすぎによる炎症が主な原因です。
②腫れの状況による原因の違い
膝の腫れの主な原因の一つは関節に溜まった水(関節水腫)です。
変形や靭帯損傷が原因で炎症がひどくなると、膝に水が溜まってきます。
もう一つは、炎症部分のむくみによる局所的な腫れです。
炎症を引かせるために血液が集まって、その周りがむくみます。
関節に水が溜まると、お皿が浮き上がって力が入りにくくなり、関節が不安定になります。
また、この時はお皿を押さえるとブヨブヨとした感じがします。
膝痛の原因を正確に把握するためには、痛みの場所と腫れの状況という2つの重要なポイントを理解することが大切です。
これらを正しく見極めることで、適切な治療や予防策を講じることができます。
膝痛のセルフケアについて、別のブログで取り上げていますので、そちらも合わせてご覧になってみてください。
膝の痛みで歩くのが辛い。内側の腫れと痛みの原因を改善するストレッチ
(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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