子供のオスグッド。初期症状が出たら重症化を防ぐ!見直したい生活習慣3選

先日、オスグッドが重症化して足を曲げるのが痛くて歩くのも辛い小学生の症例をご紹介しました。

オスグッド重症化を防ぐ!見逃せない子供の初期症状を患者さん改善例で解説

サッカーや陸上競技のように走ることが多い、または、バスケやバレーのように何度もジャンプするような競技で多く見られる膝の痛みにオスグッドがあります。

オスグッドは、小学校高学年から中学生の成長期に多いため成長痛と言われることがありますが、使いすぎでの炎症が原因の膝の痛みです。

重症化すると手術が必要になることもあるオスグッドですが、初期症状のうちにきちんと対処することで重症化を防ぐことができます。

膝の痛みを何度も繰り返し、なかなか治らないとご来院される患者様が多いため、このような重症化を防ぎ、早めの対処ができるように、まとめました。

ぜひ最後までご覧ください。

※動画は現在編集中です。もう少しお待ちください。

オスグッドの初期症状を見極める!簡単チェックで早期発見

オスグッドの重症化を防ぐには、どれだけ早く症状に気付けるかが大事です。

そこで、 膝の異常を早期発見するためのチェックリストをご紹介します。
定期的にチェックしてみてください。

1. 運動後の様子を観察
※初期の違和感を見逃さないことが大切です
– 部活動やスポーツ後の違和感があるか
– 軽い痛みや不快感はあるか
– 休息をすると症状が改善するか

2. 外見的な変化をチェック
※炎症の初期サインを見逃さないようにしましょう
– 膝のお皿の下部分が腫れているか
– 局所的な熱感があるか
– 左右の膝の見た目の違いはないか

さらに、次の2つのチェックリストは要注意です。

3. 痛みのチェック
– 膝蓋骨下部の圧迫時の痛み
– ズキッとした痛みがあるかないか
– 左右での痛みの差があるか

4. 運動時の状態確認
– ジャンプ動作での痛み
– 走る動作での痛み
– 階段の上り下りでの違和感

上記の症状が一つでも当てはまる場合は、早めの受診をお勧めします。

特に成長期のお子様は慎重な観察が必要で、早期発見・早期治療が最も効果的です。

オスグッドは成長痛?子供の症状と原因をわかりやすく解説

オスグッドは太もも前側の筋肉が硬くなり、膝下の骨を強く引っ張るために起こる炎症からの痛みです。

実は、この症状は骨と筋肉の成長スピードの違いが起こりやすい成長期に多くなります。

成長期には、急に背が高くなるように、骨が急激に伸びますが、骨の成長に続いて筋肉が引き伸ばされていきます。

膝では、太ももの骨の成長によって、太もも前の筋肉が膝を強く引っ張るため、膝のお皿下にある柔らかい成長軟骨に負担がかかりやすい状態です。

この時に膝が不安定になっていることが、太もも前の筋肉をさらに硬くし、膝の痛みの原因になります。

足がしっかり踏ん張れないことで、足裏や土踏まずが不安定になります。

土踏まずが不安定だと土台が安定しないため、その上につながる膝も不安定になり、それを支えようとする太もも前側の筋肉(大腿四頭筋)に負担がかかり、次第に硬くなってしまいます。

これが膝の成長軟骨を強く引っ張る原因です。この負担は姿勢にも影響します。

太もも前側の筋肉は股関節までつながっているため、股関節も硬くなり腰が伸びにくくなります。

その結果、背中が丸くなりやすく、体の重心バランスが崩れ、筋肉への負担がさらに大きくなってしまいます。

このような悪循環を防ぐためには、生活習慣の改善が重要です。

オスグッド症状が重症化する前に!今すぐ見直したい生活習慣3選

オスグッドが成長期に多く、姿勢も影響し起こりやすくなる理由を説明しました。

姿勢への影響は生活習慣も大きく関係します。

特に影響を受けやすい股関節と背骨と足指の3つに対して、気をつけてほしい生活習慣をそれぞれお伝えします。

①寝てくつろぐ姿勢に気をつける家でくつろいでいる時に、うつ伏せ寝で動画を見たりゲームをしたりする姿勢に気をつけてください。

うつ伏せ寝では、腰を反らせて膝を曲げている姿勢になりやすいです。

この姿勢は、背中や腰の筋肉が硬くなり、太もも前の筋肉も緊張が強くなります。

成長期の子供では、筋肉が硬くなると膝の負担が増え、炎症が悪化する原因となりやすいです。

②座る姿勢に気をつける座る時には、背中が丸くなる猫背のような姿勢に気をつけてください。

太もも前側の筋肉は膝の下から股関節の前側を超えて骨盤につながります。

背中が丸い姿勢では、股関節を深く曲げるようになるため太もも前側の筋肉が縮こまりやすいです。

太もも前側の筋肉が縮こまると、背中を伸ばしにくくなりますし、太もも前側の筋肉を強く引っ張るようになるため、膝の負担が大きくなり、膝の痛みにつながりやすくなります。

③靴に気をつける成長期には靴のサイズもとても大事です。

大きめの靴では、靴の中で足指が動きすぎて浮指になりやすく、小さめの靴では足指の正常な動きが出来にくくなり、しっかりと踏ん張れなくなります。

そうすると、かかと重心になったり土踏まずが扁平になったりして、足が不安定になり、結果として膝を支える太ももの筋肉の負担も大きくなります。

靴の選び方は別のブログで説明していますので、こちらもあわせてご覧ください。

足底腱膜炎の症状改善|痛みを改善するための靴の選び方

これらが、膝の痛みにつながる原因です。

これら3つの生活習慣に注意することで、太もも前側の筋肉が硬くなるのを改善し、オスグッドが重症化するのを予防しやすくなります。

まとめます。

成長期のお子様に多いオスグッドの重症化を防ぐには、早期発見が重要です。

特に注意が必要な4つの初期症状をご紹介しました。

運動後の違和感、膝のお皿下の腫れ、押したときの痛み、動作時の制限などが見られたら要注意です。

原因となる骨と筋肉の成長差に加え、日常生活での姿勢や靴選びにも気を付けてください。

今回の生活習慣を見直しても、オスグッドがなかなか改善しない場合もあると思います。

オスグッドには、自分ではわかりにくい姿勢の問題や色々な負担がかかっている場合もあります。

もし膝痛がなかなか解消されない時には、当院までご相談ください。

(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)

当院のスポーツ障害の治療についてはこちらをご覧ください。

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