坐骨神経痛の原因:座りすぎでお尻の筋肉が痛む患者さんの改善例

お仕事や家事で座ってする作業は多いですよね。

座り仕事が続くと腰やお尻が痛くなることも多く、なかなか改善しない、どうすれば楽になるのかわからないというお悩みをお聞きすることがあります。

坐骨神経痛の痛みの原因は、お尻の筋肉のコリが引き金になることが多いです。

今回は、当院にご来院された、座りすぎでお尻が痛くなった患者さんの改善例と原因をまとめました。

坐骨神経痛の原因は座りすぎ?仕事で座っているとお尻が痛くて辛い事務員さんの症例

今回の症例は、40代女性で事務のお仕事で座っていることが多い患者さんです。

主訴はお尻の痛みで、座っていると痛みが強くなり辛いとご来院されました。

詳しくお話をお聞きすると、仕事中に立って用事をすることはあるが、座っている時間が長く、お尻が痛むことがありました。

はじめのうちは、動いたり仕事が終わったりすると痛みも楽になっていましたが、最近になってだんだんとお尻の痛みが強くなり座っているのも辛くなり、仕事だけでなく日常生活も不安があったそうです。

痛みが悪化して、仕事や日常生活に支障がでると不安ですよね。

こういった症状は、病院では坐骨神経痛と言われることが多く、痛み止めやストレッチなどを指導されることがあります。

この方もストレッチをしていたもののあまり改善せず、どうしていいかお悩みでした。

体をチェックしたところ、体の左右の傾きや背中が丸くなっているのもあり、腰の筋肉やお尻の筋肉の緊張の左右差が強く出ています。

お尻の筋肉の緊張が強くなったため、中を通る坐骨神経を障害し痛みが出ていました。背中が丸くなっている原因は股関節と骨盤の動きの悪さから、体の左右の傾きは骨盤の動きが悪くなっているために、背骨が傾いたまま戻りにくくなっていることでした。

それぞれ体の歪みの原因が特定できたので、当院の整体で体を整えていくと、体が伸びやすくなり体の傾きも改善しました。

整ってすぐには、以前の体のクセもあり歪みが戻りやすいため、1週間に1度を2回ご来院いただき、姿勢が良くなってくると症状が改善し、2週間に1回、3週間に1回と期間を空けていきました。

現在では、症状もほぼなくなり、楽にお仕事や日常生活を続けるために、月に一度のメンテナンスにご来院されています。

坐骨神経痛の原因:お尻の筋肉のコリが引き金になる理由

このように、座り仕事が多い方は、背中が丸くなり姿勢が悪くなることが多いです。

背中が丸くなると腰を伸ばしにくくなり、腰やお腹に力も入りにくくなるため、お尻や肩の筋肉が代わりに頑張って体を支えるようになります。

そのため、お尻の筋肉の中を通る坐骨神経が障害されて炎症を起こし、痛みや痺れの症状が出てきます。

また、座っている姿勢では、股関節も曲げたままです。

お尻の筋肉と股関節前側の筋肉は、腰の筋肉とともに体をまっすぐに支える働きがあります。

座り姿勢が続くことで、これらの体を支える筋肉が緊張し、体が動かしにくくなることで、坐骨神経痛の原因になります。

予防の方法として、座り方や簡単なストレッチなども別記事としてまとめていますので、ぜひこちらもご覧ください。

坐骨神経痛が楽になる!椅子、座椅子、あぐらに共通する座り方

坐骨神経痛で椅子に座ると痛む時に効果的!ふくらはぎ〜太もも裏とお尻ストレッチ

坐骨神経痛で長時間歩けない|仕事復帰の期間を早めるための対処法

(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)

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