口を開けると顎がカクカク鳴る
口を開けると顎が痛む
大きく開けると顎が外れそう
これらの症状は、顎関節症の方からよくお聞きするお悩みです。
顎関節症は、口を開け閉めする際にアゴの骨がズレることで起こりますが、その原因になるのが顎から首・肩の周りの筋肉の緊張です。
実は、顎や首・肩の周りの筋肉の緊張は、顎だけでなく全身の姿勢が関係しています。
今回ご紹介するのは、そんな姿勢のゆがみから顎の不調が出ていた患者さんの改善例です。
「顎のカクカク音」と「肩の痛み」でお悩みで、とても憂鬱な気分で過ごしていたそうです。
顎関節症の原因が姿勢にあるのはなぜ?
◉姿勢が歪むと筋肉が緊張する理由
顎関節症では、口を開け閉めする際に顎の骨がズレて、口が開きにくくなったり音がしたりといった症状が出ます。
その理由は口を開け閉めする筋肉が緊張し、まっすぐに口を開けることができなくなるためです。
例えば、坂道では体を支えるために踏ん張るように、身体が歪んで姿勢が傾くことで筋肉が緊張し、顎の動きも悪くなってしまいます。
今回の患者さんも、姿勢の傾きから顎を動かす筋肉が緊張し、ズレて動いてしまっているようでした。
◉患者さんの症例
患者さんは、60代の主婦の方です。
顎が「カクカク」鳴って、そのせいなのかわからないけど、顎から肩にかけて痛みがあり、憂うつになるとご来院されました。
詳しくお話をお聞きすると、人前で食事する時にも、顎が「カクカク」鳴って恥ずかしい思いをされていたようです。
このような「カクカク」といった音は顎関節症ではとても多くみられます。
身体の検査で姿勢を確認したところ、背中が丸くなって左右の傾きもありました。
肩から首周りの筋肉にコリがあったのでお聞きすると、以前から肩こりもあり気にはなっていたとのことでした。
ゆっくりと口を開いたり閉じたりしてもらうと、少し左右にズレる感じがあります。
実は体が歪んで姿勢が傾くと、バランスを取ろうとして筋肉がこわばってきます。
例えば左右に引っ張って柱を立てている時に、右に傾くと左を強く引っ張りますよね。
それと同じように、右に背骨が傾くと、倒れないように左側の筋肉が緊張するようになります。
検査で確認できた歪みの原因を、当院の整体で整えると、まだ音はあるものの楽に開け閉めできるようになりました。
また、体の歪みからくる姿勢の傾きも整い、身体が軽くなり肩の痛みが楽になったようです。
その後、週に一度の治療を4回行い、顎の音も気にならなくなり治療を終了しました。
顎から全身へも影響します
顎関節症では顎の骨のズレから噛み合わせが悪くなりますが、それだけではなく全身への影響もあります。
今回の患者さんのように
・肩こり
・頭痛やめまい
・腰痛
といった症状だけでなく、不安やうつ病など精神的な影響があることも学会で発表されています。
「The relationship between temporomandibular joint pathosis and muscle tenderness pattern in the orofacial and neck/shoulder region」
この研究では、顎関節症と顔面や首・肩部の筋肉の緊張パターンとの関連性が調査されています。
その割合は、顎関節症患者の70%にもなるというデータもあり、多くの方は顎関節症だけでなく体の不調の一つとして出てくることが多いです。
顎関節症のように顎の骨がズレてくる原因には、
・頬杖をつく
・片方の歯で食べ物を噛む
・長時間のデスクワーク
・ストレスで歯ぎしりをする
などがあります。
これらの原因は、無意識に行なっていることも多いため、気づいたら顎が「カクカク」鳴ったり口が開けにくくなったりしていることも多いです。
こういった顎関節症に対してのセルフケアも、別ブログでまとめていますので、そちらも合わせてご覧になってみてください。
接骨院院長が教える顎関節症の痛みに対するストレッチとマッサージ
また、当院では顎関節症に対する治療も行なっています。
症状が気になる方はいつでもご相談ください。
(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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