出産後に多いお悩みの一つに、産後腰痛があります。
早稲田大学の研究では、妊娠中から産後にかけて腰痛を体感している方は、全体の50〜60%になるというデーターもあります。
また、茨城県立医療大学の研究では、妊娠期に約80%の方が腰痛を感じ、出産後も40%の方が継続して腰痛を体感しているとのデーターもあります。
当院でも、産後の腰痛でお悩みの方も多くご来院されていて、自宅での座り方の指導で多くの方が腰痛を軽減されていますので、今回はこちらでも紹介していきます。
抱っこの時の腰痛予防の方法もブログで紹介していますので、こちらも合わせてご覧ください。
産後腰痛の原因は?
産後腰痛になる原因は、妊娠期からの関節や靭帯の緩みから来る筋肉への負担が大きくなることからです。
妊娠初期にリラキシンというホルモンの影響で、全身の関節や靭帯が少しずつ緩み始め不安定になります。
不安定な身体を動かす際には、どうしても筋肉が筋肉が緊張しやすくなるため負担がかかり、コリや痛みの原因となってきます。
出産後半年ほどかけて元の体の状態に戻ってくるとされていますので、出産後しばらくは腰痛が出やすい不安定な体になっているということです。
骨盤ベルトは有効なの?
妊娠中から産後にかけて、骨盤の緩みを緩和するために骨盤ベルトを勧められる事があります。
骨盤ベルトは通常のコルセットとは違い、骨盤から背骨を固定するのではなく、恥骨から骨盤下部をしっかりと固定するためのものです。
骨盤下部をきちんと固定することで、妊娠中から産後腰痛を緩和する事ができます。
ところが、着けているとズレてくる、しっかり固定されている感じがしないという方が多く、ほとんどの方がつける場所を間違えている事が多いので、こちらについては、別のブログで着け方を解説していきますね。
腰が痛くならない座り方
産後で授乳時にイスに座る時や畳の上に座る時、どうしても腰が丸くなってしまうことが多いです。
実は、ほんの少しのコツで腰の負担が変わります。
イスに座っている姿勢は、背中が丸くなって頭が肩よりもだいぶ前に来るように座ることが多いです。
ここで注意してもらいたいのは、足を置く位置です。
座っている時に猫背のように丸くなり頭が前に出る場合は、足を置く位置が膝の下より前に出るように座っています。
ポイントは膝よりも足を後ろに下げること
猫背のような丸くなった姿勢に対して、いい姿勢は膝の位置よりも足を後ろに下げている状態です。
上の写真のように、この位置に足がくるだけで頭の位置が後ろに下がり、肩の上に頭が来るようになります。
この姿勢で座ると、腰だけでなく下半身で体を支えるようになるので、腰の負担がかなり軽減されます。
畳に座る場合
畳に座って授乳や家事をする方も多くいらっしゃいます。
畳に座る場合、座布団を敷いてその上に座ることが多いですが、写真のように座布団の上に足を上げて座る状態になることがほとんどです。
この場合は、見た目でも背中が丸くなっていて、肩よりも頭が前に出ていることよくわかります。
とても腰や肩が疲れそうに見えます。
足は畳の上に置くことがポイントです
畳の上に座って家事や授乳をする時には、座布団から足を下ろして畳の上に足を置くことがポイントです。
座布団の上にお尻だけを乗せることで、足が下がるようになり背中が過度に丸くなることを予防できます。
イスに座っている時と同じように膝が座面よりも下がることで、下半身を使って体を支えられるようになるため、腰の負担が軽減されます。
(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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