患者さんの症例|サッカー中に肋骨を打撲して痛みがある小学生男子

【患者さんの症例】 肋骨の痛み 小学生 サッカー部 男性

サッカーで相手と競り合っているときに、相手のひじが胸に当たって傷めてしまい、当院に来院されました。

お話をお聞きして、まず表面からケガの状態を確認。

見た目には内出血はありませんが、少し肋軟骨部分に腫れが出ていました。

骨折の有無を確認するため、胸郭の前後と側方から全体に圧迫を加えると、特に痛いところはありません。

次に肋骨を注意深く一本ずつ調べていくと、一本だけ痛みが強い骨があり、それ以外はあまり痛みが出ていませんでした。

軟骨部分と肋骨のカーブがきつくなっているところに特に痛みが強く出ていたので、軟骨損傷や肋骨骨折、肋骨にひび(不全骨折)などを疑いました。

その他の整形外科的な各種検査もし、おそらくは骨折は無いものと判定しました。

骨折は考えにくいですが、肋骨においては骨折やひび(不全骨折)、軟骨損傷もそれほど症状に差が無く、レントゲンにも写りにくいため、判定が難しいので固定自体は骨折に準じた方法でおこないます。

テーピングによる固定のあと身体をひねったり、動いてもらったりして痛みが減っていることを確認しました。

肋骨の痛みは約2週間の固定と症状により、安静が必要になります。

初検時の状態によりX線検査などで病院を紹介することもあります。

肋骨の痛みなどでお困りの方は一度ご相談ください。

(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)

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