肩こりでお悩みの方にとって、朝起きた時から肩が凝っているのはとてもしんどいですよね。
寝起きからの肩こりで悩んでいるかたは意外と多く、みなさん枕の選び方にとても苦労しているようです。
仰向けに寝ることもあれば横向きに寝ることもあり、少し硬めの枕になるそばがらや、低反発のクッションやマイクロビーズなど、選ぶ基準が多くなかなか大変です。
そこで今回は、枕の硬さや寝方のタイプに合わせた枕の選び方をお伝えします。
寝起きに肩こりがあるのは低反発の枕が原因?
寝起きに肩こりがある方は、ほとんどの場合で寝返りがしにくいことが原因です。
人が寝ている間に、少なくとも15分に1回は寝返りをすると言われていますが、肩が凝りやすい方はこの寝返りの回数が少ない傾向があります。
首を傷めていて寝返りができない場合もありますが、多くの場合は枕が柔らかすぎて寝返りができにくいことが挙げられます。
低反発の枕やマイクロビーズの入った枕はとても柔らかく、体に当たる感覚はソフトで気持ちがいいですが、頭が沈んでしまうため寝返りがしにくくなります。
寝返りがしにくくなると、同じところに体重が乗ってしまうため同じ筋肉が緊張し、血行が悪くなり肩こりが起こりやすくなります。
寝返りがしやすくなる枕の硬さに変えるのも一つの方法です。
肩こりで横向きに寝るときの枕はどうすればいいの?
睡眠の姿勢で横向きの方が寝やすいという方に、枕をどうすればいいのかよくわからないと言われる場合があります。
一番に気をつけていただきたいのは枕の高さです。
横向き寝に枕の高さを合わせる方が仰向けに寝るよりも高くなりやすいため、あお向けに寝た時に首が無理な姿勢になり、肩こりが出やすくなります。
対処法としては、横向け寝の高さに合わせるよりも、仰向け寝の高さに合わせ、枕の中央部よりも両サイドを高くすることがポイントです。
両サイドが高く中央部が低くなっていることで、寝返りもしやすく仰向けに戻りやすい形になり、睡眠がとりやすくなります。
肩こりを緩和するための寝方に合わせた枕の選び方
では、仰向けや横向けの寝方に対して、それぞれどんなタイプの枕がいいのでしょうか?
仰向けで寝るのが多いタイプの方は、枕の中央部分が凹んでいて首を支える部分のほうが少し高めを選ぶ方がお勧めです。
さらに肩のところまでサポートされているような少し大きめの枕だと、肩甲骨あたりまで支えれくれるため、より楽に寝やすくなります。
一方横向きに寝るのが多いタイプの方は、枕の中央が凹んでいるのは同じですが、首の部分だけでなく両サイドが幅広で高さがあるものがお勧めです。
一般的に横向けに寝る場合には、仰向けよりも2cmほど高めの方が寝やすいとされるので、そういった高さを目安にするのもいいと思います。
また、硬さに対しては、どの寝方に対しても選ぶ基準は同じで、あまり柔らかすぎる低反発では寝返りがしにくくなるので注意が必要です。
どちらのタイプでも、寝返りがしやすいものというのを選ぶほうが肩こりになりにくいです。
こういったことを目安に、ご自身にあった枕を見つけてみてくださいね。
(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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