当院はスポーツ外傷や障害での学生の来院が多く小学生、中学生の足の痛みの方が特に多く来られます。
足の痛みで、足首の上に痛みが出るスポーツ障害のなかに「シンスプリント」があります。
シンスプリントは、走る競技(陸上・サッカー)や跳躍系の競技(バレー・バスケ)に多くみられます。
症状は足首の上、ふくらはぎの下半分くらいの痛みが強く、歩いたり体重をかけたりすると痛みが悪化します。
原因は下肢筋群の使い過ぎ、ふくらはぎの骨(脛骨・けいこつ)の骨膜の炎症などが痛みを引き起こします。
多くの治療法は、安静にして運動を控えるといったものです。
今回は、長刀(なぎなた)をしている女の子のシンスプリントです。
左の足は、来院当時のものです。
歩いた時の痛みがあり、病院で安静にするよう言われましたが、安静にして痛みがなくなっても、運動するとぶり返してしまい、2か月たっても痛みが引かないので当院に来院しました。
この左の写真は、初回来院時に指を思いっきり曲げてもらっているのですが、ほとんど曲がっていないうえに、左の指は、重なってしまっています。
右の写真は3回目の治療の時の写真。
指の重なりはなくなり、足首と足指の曲がり具合が大きくなっているのがわかります。
まだまだ、曲がりは悪いですが、もうスポーツをするときの痛みはありません。
シンスプリントは、脛骨(ふくらはぎの骨)に過度の衝撃が加わると起こってきます。
衝撃が強くなる原因として、土踏まずの筋力低下があげられます。
この女の子の場合も、ほとんど指が曲がらないことからもわかるように、ふくらはぎ、足裏の筋肉が硬くなりほとんど機能していない状態でした。
歩くときや立ってもらっていても、指を浮かして立っていました。
実は、スポーツ障害の多くは身体のバランスが悪く、うまく筋肉が使えていないことが原因で起こることがほとんどです。
そして、それは足に現れることが多く、指の曲がりが悪いことでわかります。
もちろん、これだけが原因ではないですが、こういったところを改善しない限り、安静にしていても運動するとまた何度も同じように痛みが出てくるのです。
こういったスポーツ障害は、ケガではないので接骨院では保険適応ではありません。
当院ではスポーツ障害の痛みに対して、自費診療で身体のバランス、自宅でのリハビリ、テーピングなどトータルでサポートして一日も早いスポーツへの復帰を目指しています。
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(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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