先日、テニスプレイヤーの加藤未唯選手が全仏オープンの混合ダブルスで優勝しましたね。
昨年も日本人選手が優勝していますので、2年連続という快挙です。
テニスといえば、ラケットを振る際に肘の痛みが出てくるテニス肘に悩まされる方がいらっしゃいます。
テニス肘にお悩みの方にお話をお聞きすると、はじめは強くラケットを振ると痛みがあるのが、段々と悪化するとラケットを握るだけでも痛くなると言われることがあります。
せっかくのテニスも、ラケットを握るだけで痛みがあると楽しめず辛いですよね。
そこで今回は、テニス肘の原因とそれを解消する方法についてまとめました。
サポーターの効果をより上げるポイントもお話しいたします。
テニスをしていて以前から肘の痛みが気になる、仕事中に肘の外側の痛みがあって困っているという方のお役に立てると思いますので、ぜひご覧になってみてください。
テニス肘を自分で早く治す治し方は?
テニス肘を早く治すためには、まず肘の痛みが出てくる原因について知っている方が予防しやすいので、先にお伝えいたします。
テニス肘は肘の外側に痛みが出てくる状態をいい、その原因は「使い過ぎ」と言われています。
肘の外側についている筋肉を繰り返し何度も使うことで、筋肉のついている骨に炎症が起こります。
実は骨の炎症なんですね。
肘の外側についている筋肉には、
・肘を伸ばす筋肉
・肘を外側に捻る筋肉
・手首を手の甲側に曲げる筋肉
・指を伸ばす筋肉
があります。
つまり、これらの運動を反復的に行うことが肘の外側の痛み、いわゆるテニス肘の原因です。
テニスの動作だと、バックハンドで使う筋肉になります。
また、テニスだけでなく肘を伸ばす、肘を外側に捻る、手首を手の甲側に曲げるといった動作を反復的に行うと傷めやすいです。
早く治すためには、これらの筋肉を休めることが大事になりますが、その中でも特に重要な筋肉があります。
それは、指を伸ばす筋肉と手首を手の甲側に曲げる筋肉です。
サポーターを使って負担を減らす!テニス肘の治し方の基本は休めること
手首を手の甲側に曲げる筋肉が重要な理由は、手を使った動作の特徴にあります。
手を使った動作は、手を握ったり指で何かをつまんだりして、必ず指を曲げる動作を行います。
一度試していただきたいことがあります。
何も考えず指を曲げて手を握ってみてください。
そうすると、手首が手の甲側に曲がっていませんか?
そうなんです。
手を握る動作をする際には、自然と手首が手の甲側に曲がるようになっています。
テニスのラケットを握っている時も、自然とこの形になります。
つまり、手首がこの形になるようにすることで肘の負担を減らすことができるということです。
といっても、どうしても手首を動かさないままというわけにはいかないと思います。
そこで、サポーターの登場です。
サポーターによって、指を伸ばす筋肉や手首を手の甲側に曲げる筋肉の負担を減らすことで、肘外側の痛み、テニス肘の痛みを改善していきます。
テニス肘用として販売されているサポーターは、基本的に肘よりも下につけるものがほとんどです。
これも、指を伸ばす筋肉や手首を手の甲側に曲げる筋肉の負担を減らすためのものだからなんですね。
テニス肘のストレッチ|サポーターを効果的に使う治し方
それでは、肘外側の痛み、いわゆるテニス肘の痛みを改善するサポーターを効果的に使うためのストレッチをお伝えします。
ストレッチは、3つ行います。
・1つ目は、手の甲を上にして行います。①肘の伸ばして膝の上に乗せます②反対側の手で、手のひらを持って手首を曲げていきます
③この時に少し引っ張りながら弧を描くように曲げます
④20秒ストレッチします
・2つ目は、手を45度外側に向けて行います。1つ目と同じように行います。
・3つ目は、軽く親指を握って行います。
①肘の伸ばして膝の上に乗せます②親指を軽く握ります③反対側の手で、握った手を持って手首を曲げていきます
④この時に少し引っ張りながら弧を描くように軽く曲げます
⑤20秒ストレッチします
※3つ目のストレッチは、1、2のストレッチよりも軽く行ってください。
それぞれのストレッチで、指を伸ばす筋肉や手首を手の甲側に曲げる筋肉の負担を減らし、サポーターをより効果的に使えるようになります。
まとめます。
肘外側の痛み、いわゆるテニス肘の痛みは、
・肘を伸ばす筋肉
・肘を外側に捻る筋肉
・手首を手の甲側に曲げる筋肉
・指を伸ばす筋肉
の使いすぎで起こります。
特に、指を伸ばす筋肉や手首を手の甲側に曲げる筋肉の負担を減らすことが大事です。
その理由は、手を使った動作は、手を握ったり指で何かをつまんだりして、必ず指を曲げる動作を行い、自然と手首が手の甲側に曲がるようになっているからです。
ストレッチでこの筋肉の負担を減らすことで、サポーターがより効果的に使えるようになります。
このストレッチで肘の痛みが軽減しない場合は、炎症がひどい場合や、その他の原因が考えられます。
その際は、当院までご相談ください。
(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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