阪神タイガースが18年ぶりのセ・リーグ優勝を果たしましたね。
今年から復帰した岡田監督の「アレ」がとても有名になりました。
優勝を決めた試合は、佐藤輝明選手のホームランもあり、今年の阪神の強さが際立った試合でした。
ところで、ホームランのことはアーチとも言いますが、体にもアーチと呼ばれる部分があるのをご存知でしょうか?
アーチは、足の土踏まずが盛り上がって橋のようになっていることを言います。
このアーチ部分が低下して、足の裏に痛みやしびれが出てくることがあります。
モートン病と言われる足の状態で、足指の付け根あたりから指先にかけてしびれや痛みが出る疾患です。
モートン病の方にお話をお聞きすると、
・歩く時に痛む
・足指や足の甲も痛む
・しびれも出てくる
と段々とひどくなることが多いようです。
歩くたびに痛みやしびれが出ると辛いですよね。
そこで今回は、モートン病について解説し、痛みやしびれを軽減するためのテーピングについてまとめました。
ぜひ一緒に解消していきましょう!
モートン病の足裏の痛みやしびれはテーピングで軽減します
モートン病は足の甲部分で骨の間にある神経が障害されて痛みやしびれが出る状態で、その原因は土踏まずのアーチが崩れて足が不安定になることです。
土踏まずのアーチがしっかりと足を支えていると、骨と骨の間が広がっているため、神経は障害されません。
ところがアーチが崩れると、土踏まずがなくなり足を支えることができなくなります。
このようにアーチが崩れることで、骨と骨の間が不安定になることが原因で神経が障害され、モートン病が起こります。
土踏まずのアーチは3つあり、
①親指からかかとにかけて縦アーチ
②小指からかかとにかけて縦アーチ
③親指から小指をつなぐように横アーチ
というふうに、3つのアーチで三角形の箱のような形を作っています。
三角形を作る親指と小指とかかとの3点の中で、モートン病を改善するためのポイントになるのが「小指」です。
小指側の縦アーチが不安定になることで小指側に力が入りにくくなり、横アーチも崩れてきます。
小指側の横と縦のアーチが崩れると、足の甲の小指と薬指、薬指と中指それぞれの骨の間の神経が障害されやすくなります。
この不安定になった小指側の縦と横のアーチを支えるテーピングを行うことで、土踏まずが安定しモートン病の痛みやしびれを予防できるということです。
モートン病のテーピングを効果的に利かせるためにやってほしいこと
テーピングでアーチを効果的に支えるために、まずやってほしいことがあります。
それは、小指に力が入るポイントを探すことです。
小指に力が入るポイントにテーピングを行うことで、小指側の縦と横のアーチが安定し、足裏の痛みやしびれが軽減します。
小指に力が入るポイントを探す目安は、足の横を小指からかかとに向かっていくと触れる、骨がポコっと飛び出た部分です。
この骨を足裏から足の甲に向かって押し上げていくと、小指が広がります。
その部分から少しずつ指をずらしながら押していき、一番小指が広がるところがテーピングをするポイントで、小指に力が入りやすくなるところです。
この部分は、土踏まずのアーチに対するマッサージのポイントでもあります。
この部分のマッサージについては、別の動画で説明していますので、一緒にご覧になってみてください。
モートン病でインソールをしても痛い時まずやってほしいマッサージ
モートン病を改善する簡単テーピングの貼り方
それでは、モートン病を改善するためのテーピング方法をお伝えします。
テープは3本使います。
18cm:1本 と 23cm:2本 をご用意ください。
①足首を90度に曲げます
②かかとから23cmのテープを足指に向かって貼ります③足裏から足指の付け根に18cmのテープを貼ります④足裏から小指側の出っ張り部分を持ち上げるように23cmのテープを貼りますこのテーピングをすることで、足の小指に力が入りやすくなり、足裏にしっかりと踏ん張りが効くようになります。
そうすると、段々と土踏まずを支える筋肉が動くようになり、アーチが安定するようになります。
テープは、一度貼ると3日くらい貼っていても構いません。
今回のテーピングは続けて貼った方が効果がわかりやすいです。
3週間ほど続けると、段々と安定してきますのでやってみてくださいね。
お風呂など水に濡れた場合は、しっかりとタオルやドライヤーで乾かしてください。
もし、かゆみや違和感が出てきた場合はテープをはがしてください。
まとめます
モートン病は、土踏まずのアーチが崩れることにより痛みやしびれが出る状態です。
アーチの崩れを予防するには小指が大事で、テーピングをすることで小指に力が入りやすくなります。
それにより、土踏まずを支える筋肉が動きやすくなり、アーチが安定してくるということです。
今回のテーピングをおこなっても痛みやしびれが改善されないときは、楽な姿勢が取れず足の負担が大きくなっていたり、神経の炎症がひどい場合が考えられます。
その際には、当院にご相談ください。
(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)
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