日本人の約50％が悩んでいるといわれる「肩こり」
この肩こりを「いつものこと」と放置していると、手にしびれが出てきて不安を感じることがあります。
今回は、理容師として手をよく使うお仕事をされている方の症例をご紹介します。
その方は、朝起きると次第に手にしびれを感じるようになり、不安を抱えて当院に来院されました。
詳しく調べたところ、手のしびれの原因は首や肩のコリにありました。
お仕事や普段の姿勢が体に負担をかけ、首・肩のこりやしびれにつながっていたようです。
当院での治療を通じて症状が改善したケースをご紹介いたします。
手のしびれの原因は姿勢からくる首の背骨の歪みでした
今回の患者さんは３０代男性の理容師の方です。
同じ職場の方のご紹介で当院にご来院されました。
以前から首や肩のコリと痛みがあり、ある時、朝起きてからだんだんと手がしびれ始めてきました。
症状としては、肩や首の痛みで全然動けず、寝れない、起きるのもキツイ状態です。
そのため、理容師としての仕事も十分にできずとても困っているとのことでした。
病院に行ってみたものの、症状はあまり良くならずガマンしていたところ、当院を紹介されました。
お身体を詳しく検査し状況を確認すると、手のしびれが出てきている原因は首にあり、普段のお仕事や日常生活から姿勢が悪くなっています。
姿勢が傾き、動きにくい姿勢になっているため、寝ている姿勢でもリラックスできず背骨の歪みにつながっていました。
今回の患者さんは、首の背骨の歪みから神経を障害して、手にしびれが出ていたようです。
治療後には手のしびれもなくなり、寝起きやお仕事も楽にできるようになりました。
姿勢が原因で首・肩のコリや手のしびれが出てくる理由
手の神経は、首から出て肩〜腕〜手に繋がります。
体が傾いて背骨が歪み、どこかの部分に負担がかかると神経が障害され、痛みやしびれが出てきます。
その原因は、体の傾きからくる姿勢の変化です。
体が傾くと力の入りやすさや動きやすさが変わり、左右差が見られるようになります。
例えば、手を上げた際に左右が同じように上がらない、立った姿勢で左右の足の開きが違う、体を左右に捻るときに回りやすさが違う、足を組んだ時に組みやすい方があるといったことです。
日々のお仕事や日常生活の中で、自分で気づかないうちに体が歪み、体が動きにくくなっていたため、なかなか改善しなくなっていました。
今回の患者さんのように、姿勢の変化は日々の積み重ねで少しずつ歪んでいきます。
ほんの少し座り方を変えたり、立っている際の足の向きに気をつけたりすることで、体の負担が変わってきます。
肩や腰に負担の少ない座り方は別のブログで説明していますので、合わせてご覧になってみてください。
このような様々な原因が重なり、姿勢が悪くなったり体の動きやすさに左右差が出てきたりすることで、身体に不具合が出てきます。
当院では、それぞれの患者さんの抱える悩みや日常生活、仕事の環境などを詳しくお聞かせいただいています。
それをもとに、患者さんの状況に合わせて最適な提案をし、施術を行っています。
もし首・肩の痛みや手のしびれでお悩みなら、いつでもご相談ください。
（鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修）
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