首・肩こりで手のしびれ…原因はスマホ?姿勢のゆがみを整えるカギは股関節!

実は、日本人の2人に1人が悩んでいると言われる首・肩こり。
あなたも心当たりはないでしょうか?

その原因の一つが、現代社会では私たちの生活に欠かせないツールであるスマートフォンです。

しかし、その便利さの陰で、実は意外な健康への影響が隠れています。
その一つが、首・肩こりを経由して起こる手のしびれです。

最初は軽い違和感だったのに、気づけば日常生活に支障が出るほど症状が進行してしまった…という方も少なくありません。

実はこの手のしびれは単なる疲れではなく、首の姿勢が大きく関係しています。

スマートフォンを長時間使用すると、どうしても下を向いて背中が丸くなってしまう姿勢になりがちです。

この姿勢の改善には、意外かもしれませんが「股関節」が重要な役割を果たしています。

股関節は、背骨を支える骨盤と直接つながっているだけでなく、体全体の姿勢を保持したり動かしたりする重要な関節としての役割も果たしています。

つまり、良い姿勢を保つためには、背中や首だけでなく、股関節の柔軟性や筋力を意識することが大切なのです。

今回は、増加傾向にある手のしびれについて、次の3つの視点から詳しく解説していきます。

・手のしびれの見逃せない原因
・スマホを使う姿勢と手のしびれの関係
・股関節を意識した手のしびれ改善方法

首・肩こりや手のしびれでお悩みの方はもちろん、首や肩のコリ・しびれを予防したい方にもお役に立てると思います。

ぜひ最後までお読みください。

※動画は現在編集中です。もう少しお待ちください。

首・肩こりを放置すると危険!スマホで手のしびれる原因

首・肩こりはいつものことと、うつむいたままSNSを見たり、ソファーで横になりながら画面をチェックしていませんか?

多くの方が経験しているのは、こんな状況です。

・肩こりがじわじわと悪化していく
・何もしていないのに腕がだるくなることがある
・だんだんと手がしびれてくる時がある

このように、首・肩こりがひどくなってくると、腕や手のしびれが出てきやすくなります。

主な要因として、
・肩や首の周りの筋肉の緊張
・手や腕の神経の炎症
・血液循環の悪化
があります。

長時間スマホを見続けていると、顔を下に向けているので首や肩を支える背骨や筋肉に負担がかかります。

私たちの手や腕の神経は、首の背骨から伸びています。

スマートフォンを見るなど、同じ姿勢を長時間続けることで背中が丸くなり、姿勢が悪くなってしまいます。

その結果、首の背骨周辺の血液の流れが悪くなったり、神経が圧迫されて炎症を起こしたりすることがあります。

このような状態が続くと、肩こりや手のしびれなどの症状につながります。

首の背骨が支える負荷は、姿勢や頭の傾きによって大きく変わります。

例えば、正常な姿勢で頭が約5キロの重さがある場合、頚椎にかかる負荷は4.5〜5.5キロ程度です。

ところが、頭が前に傾く角度が増えると、その負荷は急激に増加します。

具体的には、頭が前方に15度傾くと約12キロ、30度傾くと約18キロ、45度で約22キロ、60度で約27キロもの負荷が頚椎にかかることになります。このように、スマホを見るような下向きの姿勢では首の背骨にかかる負担が増し、痛みや不調の原因となってしまうのです。

このように下向きの姿勢が続くことで、背骨の歪みが出ている状態はスマホ首やストレートネックとも呼ばれています。

スマホ首が原因で手のしびれが悪化!姿勢改善のカギは股関節

スマホ首(ストレートネック)は、長時間のスマートフォンやパソコンの使用により、首の骨の位置が変わる状態を指します。

元々首の背骨は前向きのカーブがあるのですが、背中が丸くなり下向きの姿勢が続くことで、背骨のカーブが無くなったり、逆に丸くなったりして歪むことがあります。

この歪みにより首や肩に負担がかかることで神経が圧迫され、手のしびれを引き起こす原因となります。

スマホやパソコンを長時間使用することで、うつむきの姿勢や猫背になることが多く、その結果、背骨のカーブが丸く歪みます。

背中が丸くなってしまうと、それに連動して骨盤も後ろに傾いてしまう姿勢になります。このような背骨の歪みを改善するために重要な役割を果たすのが「股関節」です。

股関節は、背骨を支える骨盤と直接つながっているだけでなく、体全体の姿勢を保持したり動かしたりする重要な関節としての役割も果たしているからです。

背中を丸めて座っていると、骨盤が自然と後ろに傾いてしまいます。

この姿勢が続くと、股関節の前側にある筋肉が縮んで硬くなってしまいます。

同時に、股関節からお尻にかけての筋肉は反対に伸びた状態となり、骨盤を背骨を支える股関節には必要以上の負担がかかります。

このように股関節周りの筋肉のバランスが崩れた状態が続くと、背筋を伸ばそうとしても体が思うように動かなくなり、正しい姿勢を保つことが難しくなってしまいます。

次の章では、首や肩こりに関係する姿勢を楽にするための股関節のセルフケアをお伝えいたします。

手のしびれの原因改善!首・肩の姿勢を楽にする股関節セルフケア3選

股関節のセルフケアで姿勢を整え、手のしびれを改善する方法を3つお伝えいたします。

まず一つ目は、股関節前側のストレッチです。

①右膝を立てて左足を前に出します②左膝に手を置いて背中を伸ばしたまま膝を曲げます
③体が捻れないように正面に向けます
④右の股関節前側が伸びたら20秒カウントします
※骨盤を正面に向け背中を反りすぎないようにしてください

2つ目は、お尻のストレッチです。

①腰のを伸ばして座ります
②左膝の上に右の足首を乗せます③腰を伸ばしたまま体を曲げて行きます
④その状態で20秒伸ばして行きます

それぞれのストレッチは、反動をつけたりせずできる範囲でゆっくりと行ってください。

3つ目は座り方です。

スマホ首や肩こりの原因になる姿勢を改善するには、体の縦のバランスをよくすることです。

縦のバランスをよくすると、重心位置が縦にそろって安定している姿勢になります。

具体的には、
・足先が膝より出ないように膝を曲げる
・膝が股関節より下になる位置にする
といった姿勢です。立った姿勢からゆっくりと椅子に座ろうとすると、自然とこの姿勢になることからも、縦にバランスよく重心が安定していることがわかります。

この姿勢が、首や肩の背骨と筋肉の負担が少ない座り方です。

詳しくは別のブログでも解説していますので、そちらも合わせてご覧ください。

首の角度が肩こり悪化の原因!デスクワーク中にやってはいけない姿勢

まとめます。

首・肩こりで片手のしびれが気になる方は、まずスマホを使っている時の姿勢をチェックしてみてください。

うつむきが続くと「スマホ首(ストレートネック)」になりやすく、首の神経を圧迫して、手のしびれが悪化します。

さらに、骨盤を支える股関節が硬まると背中が丸くなり、正しい姿勢を保ちにくくなるのが問題です。

結果として首や肩への負担が増し、手のしびれも悪化しやすくなります。

改善には、股関節を柔軟にするストレッチや座り方に気をつけてみてください。

小さな変化でも続ければ日常動作がラクになり、症状の予防・改善が期待できます。

体調や日常生活環境など個人差もありますので、今回の方法を1週間ほど続けてみてください。

もし手のしびれがなかなか解消されない時には、そのほかの原因も考えられます。

その際は、当院までご相談ください。

(鍼灸師・あんまマッサージ指圧師・柔道整復師 星野泰隆監修)

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